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運動会が近付きリレーの順番を決めた時の事です。
私は、クラスの女の子の一言に本当に申し訳なく思い、本当に衝撃を与えてもらい
本当に感謝をする機会を与えてもらえたことがあります。
その時の事を黒板に描きました。
私たちのクラスの作戦は「後半追い込み型」
一番から順番に足が遅い順に並べる作戦です。これはネットでこうしたら足が遅い子も最初は遅いと分かっているから気負わず走れるし、足が速い子は「俺が頑張ったのにあいつのせいで抜かれた」というような発言もなくどの子もいい思いのままゴールまでいける。
という事を学んだから。
どの子もハッピーに走る事が出来る。その考えまでは良かった。
その後、私は、この運動会をさらに勝てるようにとある作戦を立てました。
他のクラスにはこの作戦を隠そう。
学年練習も名簿順にしよう。
周りの情報を仕入れて対策を練ろうという作戦でした。
スパイゲームみたいにドキドキしながら任務を遂行することでより楽しく勝てるのではないかと考えてのことです。
最初はみんなノリノリでしたが、次の日、1人の女の子が衝撃的な言葉を伝えてくれました。
『友達を騙しちゃった。私、なんかすごく罪悪感があるんだ。』
そこでハッとしました。
私は、いつの間にか『勝負に勝つこと』を軸に考えてしまっていました。
私の本当に大切にしたい軸は
『目の前の子どもたちを幸せにすること』
軸がずれていました。そして、目の前の子どもに辛い思いをさせてしまいました。
こうやって辛いこともちゃんと伝えてくれる子供たち。悩みもたくさん教えてくれる。
こうやって嬉しいことも、辛いことも、悩みも、情けない気持ちも
お互い出し合えるこの子たちとの関係が1学期で築けたことはとても嬉しいことでした。
この大切な子どもに私もまた成長させてもらえた瞬間です。
大切なことは「どうするか」「何をするか」よりも
「何のためにするのか」です。
常にその意識をする事は大切だと思います。
「どうやって子どもに勉強させようか」
「どうしたら、子どもがゲームをしなくなるのか」
「どうやったら、子どもがやる気になるのか」といった方法論も大切ですが
「何のために子どもに勉強してほしいのか」
「何のために子どもにゲームばかりしてほしくないのか」
「何のために子どもをやる気にさせたいのか」
という自分の軸をしっかり持つべきだと私は思います。
子どもにも同じ事が言えます。勉強は「何のために」しているのか、学校は「何のために」行っているのか。そんな軸を考えることが大切です。