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10月28日
その日を私は特別な日と密かに考えていました。
その日を少し楽しみにしていました。
どんな日かというと
私の事を知ってらっしゃる方なら大体わかっていただけるんですが
私が本気で嫌いな
本気で本気で本気でだいっっきらいな
『納豆が給食に出る日』
でして。
なぜ、楽しみにしていたかというと
納豆を通して
自分の行動を通して
子どもたちに伝える事が出来ることがあるからです。
もう、数週間前から子供達は
この日を楽しみにしていました。
『先生のきらいな納豆がでる!wwwwwwwwwwwwwwwwwwww』
と。
私は正直に
『納豆は嫌いだ。』
『学校休もうかな。。』
と言っていました笑
子どもと関わる人の大半は
『子どもには良い手本となる姿を見せなければいけない』
と考えていらっしゃる方が多いような気がします。
ダメな部分を敢えて子どもには出さなかったり隠して見せなかったり。
そうすると
子ども自身も
自分のダメなところをさらけ出すことをしなくなります。
ダメなところをさらけ出すことができないと、自分のダメな部分を
受け入れることが出来なくなってしまうんです。
だからこそ、私は
敢えて嫌なことを全力で子どもに伝えました。
『先生でもダメな部分があるんだ。』
『恥ずかしい部分だって出していいんだ』
そう思ってもらえるように。
そして、もう一つ伝えたかったこと。
それは、
『情けない姿をみせようとも、それを乗り越えようと努力することの大切さ』です。
結果から言うと、子供達に見守られ、バカにされ、笑われ、それでも応援されて
1人前の納豆を完食しました。
ただ、
とてもみっともなかったと思います。
口に入れるまでに手が震え
なんども手が止まり
入れたら牛乳で流し込む。
子どもには
『先生、もうやめていいよ。一口食べたんだから』
と言われましたが
意地で食べました。
すると
素敵な事がおきました。
『先生完食ーーーーー!!』
と拍手が起きました。
おめでとー!!!
先生さすが!!
歓声がおきました。
そして、
同じ納豆嫌いな子、デザートに出たリンゴ嫌いな子が
俺も頑張る!!
と頑張りだしたんです。
私はこれを自分を通して伝えたかった。
いくら言葉でいっても伝わらないことが
先生自身が体を通して伝えることで
子どもの心に入っていった。
完璧になろうとか
いい格好をしなくていいんです。
情けない姿、かっこ悪い姿をみせようとも
それに対し向き合い、全力をだすことで感動は生まれるんだと
この実体験を元に実感しました。