◆教師も親御さんも子どもたちも、実は毎日忙しい◆
みなさんんもご存知の通りかもしれませんが教員はとても忙しい職業だと言われています。
それだけではなく、子供達も、さらに言えばそれを守っていただいている保護者の方も毎日多忙感を抱いているのではないでしょうか。
その理由は「同じ作業をする日は1日もない」という感覚だと私は考えています。
学校は、始業式から始まり、一年中何かしらの行事が行われています。一つの行事が終わるとすぐに次の行事の作業に移ります。むしろ同時に複数の行事を進めていることすらあります。
しかも、「去年と同じことをやればいいや」という考えは通用しません。
毎年違う子供達、違う先生。
なので、その都度話し合い、作り直し、授業を考え、子供達に伝え・・・という作業を繰り返していきます。
その上に通常授業のカリキュラムがあります。授業研究や論文などもあるわけです。
教師だけではありません。同じように子どももそうなのです。
年中何かしらの行事に取り組んでいることになります。それに加え日々の宿題、習い事、部活動など、子ども自体も多忙な感じを受けてるのが現状だと思います。
保護者がお忙しいことは言うまでもないでしょう。
◆「多忙感」を感じている時は人を幸せにできない◆
この「多忙感」は、人の幸せを吸い取る要因だそうです。
ここで注意しておきたいのは、「多忙」と「多忙感」は別物だということです。
「多忙」というのは、上にあげた、物質的に忙しい状態のこと。
「多忙感」というのは、忙しく「感じている」こと。
つまり、同じ仕事の量をこなしているのに、「忙しい」と感じている人もいれば感じていない人もいます。また、仕事をたくさん引き受けているのに多忙感を持たず生き生きしている方もいれば、逆にあまり仕事はないのに、毎日「忙しい」と口にしている人もいます。
上に書いた「忙しい」というのは、物質的な忙しさであり、「多忙感」とは少し違います。
私の周りにもいます。明らかに自分より仕事量が多く「多忙」なはずなのに、バリバリ仕事をこなして文句もあまり言わない人。そんな人の周りには人が集まり、尊敬されています。
しかし、子どもも、親も、教員もこの「多忙感」を抱えている人が多いように見受けられます。
漢字とはよくできているもので
忙しいとは「心を亡くす」と書きます。心がない状態で幸せを感じることはできません。
「気づけばもうこんな時期か」「時間が過ぎるのは早いね」なんて年末にはよく耳にしますが
「忙しい、忙しい」と心をなくしている間に
感情の変化があまりないまま時が過ぎていっている証拠ではないでしょうか。
これは私の持論ですが
「忙しい忙しいと言っている人は、人を幸せにできる人はいない」
「忙しい」が口癖の人はということは、ネガティブなベクトルに思考が働いています。
それを制度のせい、会社のせい、景気のせい、世の中のせいなど自分以外のもののせいにしている場合、この「忙しい」がでてきます。
そんな忙しい忙しいと言っている人が子どもに優しくなったり
旦那さんや奥さんのことを気遣ったり
他人を思いやったりできると思いますか?
◆1日5分でできる簡単な「多忙感解消術」◆
それが今回黒板に書いた内容です。
「寝る前に今日起きた出来事を振り返る」
たったそれだけです。
それだけで「多忙感」は劇的に解消されていきます。
今日1日何をやったかな〜。
一番心に残っていることは何かな?
一番嬉しかったことは?
一番悲しかったことは?
一番本気になったことは?
こうやって1日をゆっくり思い出す時間を作ることです。
すると「こんなにもいろんなことを経験できた日だったんだ。」
と
「多忙感」→「充実感」
に変わっていきます。
しかしコツがあります。
それは、すべての出来事に対して「これは必要な経験だった」と思うことです。
最初は難しと思うので言葉にしていったほうがいいでしょう。
奥様や旦那様が隣で寝ている場合、なかなか言えないと思いますが、もし一人の時間が5分取れるのであれば、実践することをお勧めします。
最初はなかなか思い出せないかもしれません。
しかし続けると本当に多忙感が解消されます。一度試してみてはいかがでしょうか?