私は現在4年生を担任しています。
そして、4年生のこの時期のイベントといえば
「二分の一成人式」です。
私が子供の頃はなかったような気がしますが
最近は、多くの学校で二分の一成人式を行っているそうです。
二分の一成人式とは
「大人になる20歳のちょうど半分。折り返し地点に立っている子どもたちが、いままで歩んできた道のりを振り返り、ここから歩む道のりをより素晴らしいものにするために、一つの区切りとして行う式」
と私は解釈しています。
定義は様々、各校によってもやり方も違います。
私の学校では
過去を振り返るより
ここからの未来を具体的に想像して、歩んで行くためのきっかけを作りたいと
夢の地図をつくり
親御さんや友達に発表する場を設けました。
二分の一成人式についてはこれくらいにして
本題に入ります。
子どもたちと二分の一成人式について話している時に
こんなことがありました。
子どもA「先生。そもそも大人って何?」
子どもB「20歳になったら大人になるんだよ!お酒飲めるしタバコとかも吸っていいし」
子どもA「でも、成人式のテレビやってたけど、お酒飲んであばれてるよ?あれ大人って言えなくない?」
子どもB「でもあれは捕まるんだぞ!子どもなら注意されてすむかもしれんけど大人なら自分のせいで捕まるんだよ!」
なかなか深い討論ですね!
そこで私も考えた訳です。
【大人って何??】
辞書ではこう書いてあります。
大人(おとな、英: adult)
十分に成長した人[1]。成人。
考え方や態度が十分に成熟していること。思慮分別があること。
なるほど。よく分かりません。
成人と同義語なのだということで成人も調べました。
せい‐じん【成人】
[名](スル)
1 心身が発達して一人前になった人。成年に達した人間。おとな。現在一般的には、満20歳以上の者をいう。
2 子供が成長して大人になること。「娘はもう成人して働きに出ている」
なるほど。よく分かりません笑
しかし、子供達にとってこれを考えることはとても大切なことだなと思ったのです。
ということで宿題として考えてもらうことにしました。
私は、漢字の宿題や計算なども大切だと思っていますが
それだけではなく、正解がない問題に対して自分の意見を持つことも大切だと思い
こんな宿題をたまに出しています。
その宿題が今7回目くらいになっています。
例えばこんな感じです。
中には何書いたらいいのか分からないって子もいるなと思いますが
こんなことをやる中で、答えがない問題に向き合い、考え自分の意見を持って主張できるような子になってほしいなという想いを持ってやっています。
そこでこの宿題にこの「大人になるって何?」という題で子供達に考えてもらいました。
子ども達は、本当に真剣に考え宿題をやってきます。
自分の中で答えが出ずに、インターネットを検索したり、親に聞いたり、本で調べたり、友達に聞いたり
それでいいのです。
分からなかったら、いろんな人に聞いて、調べて、読んで、それを踏まえて自分の考えを作っていく。
電卓を弾いたら出てくるものでも
辞書を引いたら出てくるものでもなく
自分の納得いく答えを、たくさんのいろんな人と関わることで出す。
そんな作業が大切だと思います。