◆今後、社会に必要になってくる能力は「情報処理能力」より「思考力」◆
現代の子どもたちは、大学を卒業して、就職する時、65%の人が、今は存在していない職業に就くと言われています。
また、
機械化がどんどん進んでおり、
様々な職業はロボットに取って代わられるようになります。
以下は、オックスフォード大学が今後10年で90%以上の確率で「なくなる仕事」として紹介した仕事内容です。
※オズボーン氏著『雇用の未来』の中で、コンピューターに代わられる確率の高い仕事※
ということは、単純作業や、技術職は、ほとんどコンピューターやロボットが仕事を奪っていってしまうということです。
その中で子どもたちが生きていくことを考えると、今後必要になってくる能力は
「思考力」だと私は思います。
詳しく言うと
正解の無い問題に取り組み、考え、自分なりの答えを導くこと
だと思っています。
◆高学年になったら学ばせたい「正解のない問題」に取り組むこと◆
10歳くらいになってくると、客観的な視点が育ってくると言われています。
また、世の中のことと、自分とのつながりを意識し始める年齢とも言われています。
そこで意識していきたいのが
疑問をもつこと、深く考えることです。
しかしどうでしょう。
学校の勉強、家での宿題、塾、受験。
殆どが「答えを出すための勉強」ばかりじゃないですか?
「Aと言ったらB」のように必ず正解がある問題を、いかに早く、いかに正確に答えを出すことができるかに重きを置いているような気がします。
それはそれでいいこともあります。
答えがはっきりしているので、自分が成長しているのかどうかがはっきり見え、自己肯定につなげることができたり充実感を味わうことができるのも利点の一つです。
また、判断しやすいということで競争原理でお互いが切磋琢磨できるのも利点の一つでしょう。
しかし、世の中は「正解がない問題」ばかりです 。
正解がわかりきっているものはパソコンを開けば一発で出てきます。
電卓を弾けば一発です。
子供が、「これ電卓でやればいいじゃん」と言うのも頷けます。
だからこそ、私はこの「正解がない問題」(正しくは正解は人それぞれ違う問題)に向き合うからこそ得られる
・答えがわからなくて悶々とする時間や
・「自分はこれが答えだと思う!」と自分を信じる力や
・他人の考えを否定せず認める力や
・自分が正解だと信じることを、行動することで確かめ、正解にしていく力
これらは、本当に大切な力だと思います。
なので、前回の記事で書いたような宿題を数日に一回出しています。
答えは人それぞれでいい。
その答えを正解にするか不正解にするかは、その人の行動次第!
自分で正解を作っていく人生を!
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