数年前、道徳の授業で
「誠実さ」を勉強する内容を扱って授業をした時のお話です。
その教材の内容は
100点を10回取ると、お母さんがサッカーシューズを買ってくれると約束をしてくれた。
男の子は、頑張って勉強をして9回まで満点をとった。
そして最後の10回目
返ってきたテストは100点。「よっしゃ〜」と思っていたら、一問先生の採点ミスで×が◯になっていた。
このまま黙っていれば、サッカーシューズを買ってもらえない。
でも、正直に言わなきゃ・・・
その葛藤の末、「不正をしてまで・・・」と意を決して先生に話をして100点ではなくなった。
その話をお母さんにすると、お母さんは「100点を取るより、あなたが正直に言えたことが嬉しいわ」とサッカーシューズを買ってくれることを約束してくれた
と言う内容の話です。
この話自体は、道徳らしい、いい話です。
なんか、リンカーンの桜の木の話に似ていますね。
その話はいいのですが
子供達の感想は・・・
正直にいうことは大切だとわかりました
自分も今度何かあったら、正直になろうと思います。
・・・
・・・
・・・
私は思いました。
・・・
・・・
そんなこと、授業やる前から知ってるよね??
誰だって「いけないことをしたら正直に話す」なんてこと知っているよ。
誰だって「ごまかしてはいけない」なんて知っているよ。
誰だって「やらなきゃいけないこと先にする」なんて分かっているよ。
それは、子供達だってわかっているでしょ。
わかっているけど出来ないのが人間でしょ!!
数年前に、このような感覚を覚え
今年、同じ題材で授業をする機会があったので
少し変えて、授業を行ってみました。
前回のように、授業を行い
資料の感想を伝え合って、同じように感想を伝えあい
そして一言。
「ねぇみんな。授業やる前から、『正直になった方がいい』って知ってた人?」
って手を挙げてもらいました。
そしたら
全員手があがる。
ここから、子供達と学ぶぶっちゃけトークが始まります。
これが面白いほど盛り上がりました。
大切なのは、
知っていることよりも、行動できること
わかっているけど出来ない。
知っているけどやりたくない。
そんな誰もが持っている心をぶっちゃけることで初めて見えるものがありました。
その内容は、また次回アップしたいと思います。