人は生きている限り必ず「他人」と接しながら生きています。
もしあなたが
もしあなたの子どもが
誰もいない無人島で、たった一人で
自然と共に、すべて自分の力で生きていく予定であるならば
話は別ですが
そうでもない限り、必ず誰かと接しながら暮らしていくことになります。
ということは、幸せな人生を歩む上で
「他者との関わり方」を上手にすること
がハッピーになる近道なのかもしれません。
最近、
巷では「自分の思い通りに生きようよ!」「他人の思うように生きよう」
というfacebookの投稿や、ネット記事がたくさん溢れています。
私は、基本的にその意見に大賛成です。
しかし、勘違いしてはいけないと思うのは
「自分の好きなように」=「自分勝手に」
ではない気がします。
集団生活ではどうでしょうか。
子どもにはわかりやすく
よくディズニーランドを例にとって話をすることがあります。
ルール作りの時にも詳しく書きました
皆さんも知っての通り
ディズニーランドは日本屈指のテーマパーク。
リピート率は95%を誇る「幸せ」空間です。
もし、このディズニーランドが、たった一人で生活しているように
「自分の好きなように」「自分勝手に」
遊ぶ空間だったらどうでしょうか。
お客さんは
好きな時間に乗り物に乗りたいから「並ばず横入り」
好きなようにご飯を食べたいから「お金は払わない」
キャストさんは
疲れたからダンス中に「休む」
自分はダンサーをやりたいから「ゴミ片付けるのはしない」
どうでしょう?
幸せな空間と言えるでしょうか?
それは聞くまでもないですね。
どんな素晴らしいキャラクターがいたとしても
どんなに楽しい乗り物があったとしても
幸せには程遠い空間になることは目に見えていますね。
それは、「学校」や「家庭」などの集団生活でも同じことが言えると思います。
それぞれ一人ひとりが「自由に」、「自分勝手に」で集団生活が成り立つ場合
誰かが「我慢」をしている可能性が高いのです。
それは、表に現れず、見逃してしまいやすい。
大人であれば、その環境から離れることも可能でしょう。
しかし子どもはそう簡単ではありません。
だからこそ
私たち教師は
「集団生活のなかでの幸せのあり方」についても伝えなければいけないと思います。
それは「つながりをいかに大切にできるか」
だと私は考えています。
人は
自己肯定感(自分はこれでいいんだと思える)
所属感(自分は一人じゃないと感じられること)
貢献感(自分は他者に対して必要な存在だと思えること)
が高まると幸せを感じられると言われています。
すべての人と仲良くしなさいとは私は言いません。人には好き嫌いがあります。合う合わないがあります。
しかし
「どんな人とでも幸せに繋がれる練習をする場」として学校や授業を活用して欲しいと思っています。
距離を置くのは
大人になってもできます。
「自分には合わないな」と思えば離れればいい。
しかし、
子供のうちから、私は自分の好きな人としか付き合わない
と、つながりを限定するのは、勿体無いと思うのです。
だからこそ、「教室」という特別な空間の意味がある。
十人十色。
合う合わないある人間関係。
その関係の中で
いかに「つながりを大切にできる力」を育てられるか。
そこがポイントだと思います。
せっかく何かの縁で集まったクラス。集団。
私自身大切にしていきます。
子供に綺麗事を言い続けられる大人になろう!理想を語れる大人になろう!と始めた「10秒で読める子供のための名言集」です。よろしければ、いいね、シェアお願いします。