前回は
目的を意識するという話をしました。
長縄大会当日の黒板はこちら。
今回は
その結果も踏まえてお伝えします。
長縄大会本番当日
子どもたちの中で少しトラブルがありました。
1時間目
少し予定を変更して最後の長縄大会練習を行いました。
そうしたら
全然跳べなくなっていました。
いつもは長縄8の字跳びで
300回行くか行かないかの記録ですが
この時間は
200回ちょっと。
チームの雰囲気がどんどん悪くなります。
そして
イライラのダムが決壊したかのように
こんな言葉が飛び交いました。
「そんなキツイ言葉で言わなきゃいいじゃん!」
「は?前詰めてって言っただけだし!」
「その言い方だと傷つく子が出るんだって!!」
「その前に詰めれば跳べるでしょ!」
そして
チームの雰囲気が最悪へ
ついに私のところへ
数人がやってきてこう言いました。
「先生!男子たちが強く言ってきて女子が跳べない!」
うん。
〇〇ちゃんの言葉もかなり強いよ笑
と思いましたが笑
ということで
時間のない中そのチームは
話し合いをすることに。
このままでは
感情に任せて相手を攻撃するための発言や
自分のイライラを解消するために、相手にあたってしまう発言しか出てこないので
こんな問いかけをしました。
「みんなの今の目的はなに?」
口々に
「みんなの仲を深めて、思い出をつくる」
と言います。頭では分かってるんですね。
「じゃあさ、今からの話し合い、どんな風な話し方で、どんな話し合いをしたらそれが達成できそう?」
「実は、今回起きたトラブルは山登りと一緒だよ。」
そこでこんな例え話をしました。
例えば富士山に登ろうってみんな決めたよね。
みんな頂上へ登ろう!って。
でもね、登るためのルートって
一つじゃないんだ。
沢山のルートがある。
急斜面だけど一番早く行けるルートもあれば
なだらかだけど遠くなるルートもあれば
その真ん中くらいのもある。
今の君たちの言い合いをみてると
同じ山頂を目指しているのに
「そっちのルートでいくのはダメだ!」
「そっちのルートはおかしい!」
って言い合ってるようなもんだよ。
それで、結局山頂に着けないって
なんだかバカバカしいよね笑
色んな方法があるのを認めた上で
じゃあどうやって登る?
って考えると、本当に思い出に残るしチームワークは良くなるんじゃない?
そこで再度話し合い。
結果、あまり時間がなくて
練習できずに終わりました。
しかし
子どもの心には残っていたようです。
そして、本番。
そのチームは
なんと
過去最高記録の
308回を跳びました。
「頑張れ!行ける行ける!」
「ドンマイ!ドンマイ!落ち着こう」
そうやって声を掛け合い
励まし合い
話し合いをしなくとも
乗り越えました。
結果は
残念ながら2位。
しかし終わった後
子供達は
「一位になりたかったけど、なんかめっちゃ楽しかった」と言っていました。
そして
子どもが「私たち、仲の良さは優勝じゃない?ねぇ先生?このクラスだけの賞状作ろうよ!」
ということで
つくりました!
今回はくじ引きを引いて
誰かが誰かの賞状を書く。
その子にメッセージを添えて。
ステキな賞状が出来上がり
交換会をして
最高の思い出をつくることができました。