私は毎日子供にたくさんのことを教えてもらっています。
子供が自分の先生でもあります。
今日も素敵なことが起きたのでシェアします。
前回、宿泊研修の班決めについての記事を書きましたが
その班決めを行いました。
私は、よほどのことがない限り
席替えも、班決めもこちらで操作することはしません。
(特別な配慮を必要とする子にはもちろん配慮はしますが)
なので今回も
全て自由の班決めを行いました。
ルールは
①全員が納得すること。
②発言が苦手な子は少しみんなのために勇気を出すこと
③発言が得意な子は、発言が苦手な子も意見が出せるように配慮すること。
④終了してから文句は言わないこと(それまでに必ず伝えること)
そして
「特別ルール」
リセットボタン
どうしても納得できないときは
こそっと先生のところに来て、理由とともに「リセットお願いします」と言いに来てもいい。
というものでした。
さて、結果は・・・
なんと女子がかなりすんなり決まりました。
女子は、ほぼもめることもなく
それぞれがグループを作り
男子待ち。
その女子の中で
男子の調整役に入ったり
聞き役に回ってくれたりと活躍してくれました。
男子はすこしもめておりました。
そして、「リセット」申告もありました。
しかし
それは個人のワガママではなく
「先生。〇〇君が△△君と一緒になりたいって言ったんだけど、△△君が『もう班決めちゃったった』って言って、話し合いできなかったんだ。
一回リセットして、おれが話し合いに入るからリセットしてほしい」
みたいな内容でした。
そしてその後は
見事円満解決。
中には本当に言えずにいた子もいるかも知れませんが
リセットはそれ以降使われず
皆納得してグループが組めた様子です。
ここでお話ししたいのは
調整役をかって出た子や
まとめ役をやった子が凄いということではなく
それぞれが自分のできる事を出し合ったステキな空間だったということです。
人にはそれぞれ得意不得意があります。
出来る出来ないがあります。
好き嫌いがあります。
その中でコミュニティを作っているわけです。
コミュニティの利点として
「全てのことを自分一人でこなさなくても良い」という利点があります。
逆に言うと
「苦手は誰かにお願いすることができる」ということです。
しかし
学校教育では
「苦手を克服すること」を◯とします。
苦手をなくすことが、素晴らしいとしてしまいます。
たしかに克服できたら良いのですが
それ以前のステップで
苦手をお願いできる環境が必要だと思っています。
そのためには
自分の得意や好きをできるを知り
その得意をコミュニティの中で使っていくことです。
今回のグループ決めはまさにそうでした。
まとめられる子
話を聞ける子
周りの空気を読んで調整する子
思いやりをもってグループを譲れる子
自分の意見を言える子
そんなそれぞれができることを出し合うことでそのコミュニティは輝き始めます。
自分の得意を知り
自分の苦手を知ることから始めると
理想のコミュニティを作ることができると思います。
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