この記事は前回の続きのブログとなります。
前回を見逃した方は
こちらからどうぞ!!
前回の黒板を書いた日
子どもたちに1時間という時間をあげ
子ども忘れ物対策チームの忘れ物0会議が開かれました。
忘れ物が多いと思う子が司会を務め、
どうしたら忘れ物が減るかを子どもだけで話し合う。
先生は本当にただただ黙って見ている。
そして
「明日は忘れ物を0にしよう!!」と
考え出したものが
A、忘れる気は無いけど、何を持ってくるのか忘れちゃうパターン対策
次の日の持ち物を連絡帳に全て書き出す
という作業をしていました。
・国語の教科書
・国語のノート
・漢字ドリル
・算数の教科書
などなど全てを書き出す。
B、忘れ物しちゃいけないことは分かるけど、家に帰ると「まーいっか」となり、そのまま朝を迎えるパターン対策
・忘れたらその日に先生が親に電話(個人の罰ゲーム)
・忘れ物がなかったら週末の宿題がなし(個人のご褒美)
・忘れ物があったら明日の宿題二倍(チームの罰ゲーム)
・忘れ物がなかったら席替え(チームのご褒美)
を考え出しました。
本当は
ご褒美や罰を与えることは
あまりよくありません。
なぜかはこちらの記事に載せています。
しかし、今回は
これらの罰やご褒美を先生が決めるのではなく、自分たちで決めたことに意味があります。
自分たちで決めたからこそ
単なる目の前にぶら下げたニンジンや、ジョッキーの鞭にならず
自分たちで考え行動できるようになるツールとなると思っています。
ここまで時間を取り
ここまで本気で考えた。
あとは、家に帰って本気で忘れ物0になるように取り組むだけだ!
と伝え、家に帰しました。
後から聞いたのですが
ある子は、任天堂DS?スイッチ?のチャット機能を使って何人もの友達に
「明日の用意した?」
「やってないならやる!」
「やってから遊ぼう」
などの短いメッセージを送りまくっていたそうです。
ある子は、仲の良い友達の家に行き、
その子の明日の準備を一緒にして
次は自分の家に友達を呼び
一緒に準備をしてから遊んだそうです。
ある子は、
帰ってから・寝る前・起きてからの
3回チェックをして漏れがないかを確認したそうです。
ある子は、チェック表を作りチェックをしたそうです。
そして、運命の当日の日
こんな黒板を書きました。
私は、話し合いをして、みんなの心が本気になった時点で
忘れ物があろうが無かろうがどちらでも良いと思いました。
本当の目的は
ある課題に向けて
今日一日だけでいいから本気で取り組もう!!
とその1日を生きることが出来ること。
忘れ物って毎日毎日気をつけないといけないんです。
慣れてくると習慣化しますが
慣れないと毎日忘れたりします。
でも
運動会の日はみんな絶対忘れない。
遠足の日は忘れ物はありません。
つまり、毎日の授業や毎日の学校生活は
運動会や遠足ほどの
やる気やワクワクがないことになります。
それは教師の力量不足。
でも、
そんな日でも本気になれるんだ。
そんな日でも、本気になると清々しい。
そんな日でも、本気になるっていいな。
そんな日でも、本気になるとできるんだ。
そんなことを感じて欲しいと思っていました。
だから、忘れ物を確認する前に
みんなに聞きました。
「本気で取り組んでみてどうだった?」
すると
「なんかワクワクした」
「遠足前の気分に近い」
「忘れ物してないって思うと自信がついた」
そんな言葉が出てきました。
ワクワクするから行動するのではない。
行動するからワクワクするのだ。
これを子どもが証明しています。
みなさんも、毎日のなんでもいい。
なんでもいいから、本気で考え、本気で取り組んでみると
人生がワクワク輝きだすと思います。
ちなみに結果は0!!
とまでは行かず
1つだけありました。
しかし、そんなことはどうでもいいのです。
その子は常に3〜4個忘れ物をしちゃう子。
真剣に考え、行動した結果です。
素敵です( ^ω^ )