教師や親って
基本子どものことを愛しています。
そうでないこと多々もありますが
そこはあえてスルーさせてください。
しかし、その愛情を間違って使ってしまうと
なんと社会で生きていくことが困難な
「指示待ち人間」が生まれることになるって知っていましたか?
これは、昨日のブログに書いた
黒板を見せた日に起こりました。
詳しくはこちら
常に子どもは大人の上をいく。子供の成長に感動した話。 - 現役教師が小学生の子ども達に毎日送るハッピー黒板
子供の素敵な行動を書いた黒板。
その日の朝の会
「だれ?この黒板のことをした人誰?」
ってなりました。
そこで、こんな素敵なことをした人が誰なのかを話し、少しそのことについて雑談をしていたら
ある子がこんなことを言い始めたのです。
「そういえば先生に白衣持って帰れって言われたっけ?」
そこでクラスは騒ぎ出します
「え?言われた気がするけど」
「俺は聞いてない」
「私は言われた気がするよ」
「え〜。先生いつ言った?」
おい。待て待て!!!!!!!
これは先生が悪いのか。
君たちは言われなきゃやれないのか?
金曜日は給食当番は白衣をもちかえるのは1学期から変わらないだろ!!!!!
と一瞬思いましたが笑
よくよく考えて見ると
子どもが、勝手にそんな思考になるのことはなく
こうしてしまったのは
自分か!!!!!!!!
となったので、その言葉をグッと飲み込みました。
よくよく考えて見ると
確かに最近
指示をよくしていました。
先週は、白衣を持ち帰るのを忘れた子の白衣を洗って持ってきてあげました。
いつのまにか
「子供のために」と愛情を持って行動したことが
子供を指示待ち人間にしていました。
反省。
なので
次の日こんな黒板を書きました。
私は、このクラスを持った時に
「3学期には係活動を全て廃止したい」
と子供に伝えてあります。
詳しくはこちら
思いやりで世界を回せ!〜係活動0を目指して〜 - 現役教師が小学生の子ども達に毎日送るハッピー黒板
思いやりだけで
全てを回す。
決められたことをやるのではなく
クラスのために必要だと思ったら行動する。
そんな集団になるよ。って子供に伝えてあります。
そこから、こんなゲームを提案しました。
「1日全員ノー指示デー」
先生が指示をしないだけではありません。
子供たちも全員指示をしない
いつもなら、気づく子が
「時計見て!」「静かにして!」「授業始まるよ!」「聞く姿勢!」「話す人を見て!」「もっと大きな声で話してください!」「そろそろ片付けるよ」「教科書読むのここだよ」「遊ばないで」・・・
そんな指示をたくさんするわけです。
先生も良かれと思って
一度言った指示を何度も繰り返したり
先回りして指示をしたりしがちです。
しかし、その指示をたくさんすればするほどい
自分で考える力を奪っている
のです。
だからこそ
これをゲーム化し、楽しみながら行ってみようと考えたのです。
ルールは簡単。
誰も指示をしない。
運動会の練習をどこでやるか、どうやって並ぶかも
指示をしません。
他のクラスに事前い確認に行って、共有する。
もちろん、授業の内容はしっかり教えますし
最初の「教科書○ページを開いて」などの指示はオッケー。
しかし、一度した指示は二度としない。
先生も指示はしないし
子供同士でもしない。
先生とみんなで力を合わせて
ゲーム感覚でノー指示デーを達成しよう。
そんな感じです。
しかし、いざやって見ると
難しいものです。
つい言いたくなってしまう。
実は、指示をするってすごく簡単なんです。
こうして
指示をしない。を強制的にやろうとすると
自分が毎日いかに指示をしていたかがわかります。
そして
いかに子どもが
先生の指示を待っているのかも分かります。
子供はよく聞いてくるのです。
「先生、○ページまで終わって、やることないけどどうしたらいいですか?」
「先生、次の時間はどこに集合ですか?」
「先生、○○してもいいですか?」
そうやって、とっさに先生の判断を仰ごうとします。
しかし私はその日は
「え?指示していいの?w」
と返しました。
すると
子供は、自ら考えて動くのです。
そして結果は
もちろん一日指示0で過ごすことができました。
何度も我慢しました。
何度も言いたくなりました。
しかし、そこをグッとこらえて
子供を信じて待つと
子供は輝き出します。