最近、「子供の素敵な行動」を記事にすることが多くなってきました。
教室掃除が、綺麗に掃除しただけじゃなく、全員分の帰りの支度を全て終わらせていたり
素敵な学級に育ってきているなと感じることが多くなってきました。
主体的に色々行動できるようになってきていて
とても嬉しい限りです。
(そういえば、自主的と主体的の違いわかりますか?知りたい方はこちらをクリック)
今回も、子供たちの素敵な場面がみれ
そこからの深い学びがあったので
黒板にしました。
きっかけは「先生の誕生日」です。
ある日
一人の女の子が、私の元に来てこう言いました。
「先生、来週リズ先生(英語の外国人講師の先生)が誕生日なの!知ってた?!」
「そうなんだ!聞いたの?」
「うん!前の授業の後に言ってた!それでさ、来週授業あるよね?その時にリズ先生にサプライズでおめでとうしたいんだけど、どう?」
「お!イイネイイネ!なにすんの?」
そんなところから
ぞろぞろ集まって来た子供たちを中心に
「リズ先生バースデーサプライズ」を企画開始
まずは、クラス全員のメッセージを集めることに。
メッセージカードにメッセージを書く計画を立て
休み時間を使って、一人一人に「リズ先生の誕生日お祝いするからメッセージ書いて!」と言いに行く。
他の子も「いいね!」とメッセージを書き始める。
しかし
「え?リズ先生日本語読めるの?」っていう疑問が・・・
(もちろん読めます。しかし、授業中は英語しか使わないので・・・)
難しい日本語ダメじゃん!!!
英語のがいいじゃん!!!
そこから、英語を調べたり
先生に聞いたりしながら
半数以上は英語でメッセージを書いていました。
(これが本当の英語の勉強ですよね)
そして、いざ当日!!
みんなで打ち合わせをして
授業の開始にサプライズしよう!ってなりました。
日直が「Stand up please」と声をかけると同時に
「せーの!」
「ハッピバースデートゥーユー♩」と歌い出す
踊る子
手拍子する子
真剣に歌う子
表現はそれぞれでしたが
思いは一緒。
それは
「リズ先生に喜んでもらいたい」
そして、サプライズでメッセージカードをプレゼント。
リズ先生涙目。
こうしてサプライズバースデーは大成功で幕を閉じた
かのように思えますが
実は続きがあります。
その日の英語の授業
子供たちは
いつもより
めっちゃ楽しそう!!!
いつもの2倍多いな声で英語の歌歌うし
いつもの5倍手が上がるし
いつもの10倍笑っていました。
それを観て伝えたいことがあり
こんな黒板を書きました。
本気で誰かのためにする行動は
必ず自分のためになる
つまり
最大のFor you
は
最大のFor me
なんです。
子供たちは、「自分がよく思われよう」とか「いい格好して褒められたい」とか一切考えてなくて
ただただ「リズ先生のために」
と行動をしました。
しかしそれが結果的に
「めっちゃ授業が楽しくなった」
のです。
もし今「なんて自分はついていないんだ」「なんでいつも自分は・・・」「あいつさえいなければ」「最近いいことないな」
って思っているならば
心のベクトルがどちらに向いているか確かめてみるといいかもしれません。
それを
目の前の相手に向けると
一番自分のためになるのかもしれません。