私は子どもが登校する日は毎日
ハッピー黒板を書いています。
そう
毎日です。
たとえ自分が出張で一日学校にいない日だろうと
インフルエンザで子どもと会えなかろうと
台風で休校になりそうだろうと
毎日書いてきました。
もう習慣になってしまって
続けることが普通になりました。
しかし、思いは今でも変わりません。
目の前の子どもに幸せになってほしい
目の前の子どもに楽しく学校に通ってほしい
目の前の子どもが成長してくれるのを助けたい
目の前の子どもに
愛を
思いを
自信を
勇気を
伝えるためのツールとして黒板を使っているのです。
だから
黒板を書くことよりも
それが達成できるなら、違う手段も使うし
辞める決断もします。
そして、今回の黒板は
このようなものになりました。
それは黒板を書く前日。
起こった出来事にありました。
10月に入りクラスが折り返し地点にたち
クラスをもっとハッピーにするために
ステキな話し合いをした数日後のことです。
その内容がこちら
しかし
この日
授業が始まっても
ザワザワ
ごそごそ
もちろん私はその中では
授業かできないので
みんなが静かになるまで待ち話し始めます。
しかし
授業開始後、他の子が発言している中
目が合わない
またごそごそ
(このままではハッピーなクラスは作れない)
そう感じました。
私が
「自分のことをやめて話を聞こう!」
「前を向きなさい!」
そう言えば済む話です。
しかし
それではダメなのです。
クラスが目指すのは
思いやりでクラスを回す。
先生がいなくても授業がハッピーになる。
どんな先生、どんなクラスメイトだろうが自分たちで授業を創れる。
そこを目指していた。
そんなクラスを作ろうとみんなで話し合ったばかりなのです。
そこである行動に私は出ました。
「授業やめー!先生は今のクラスでは授業できません。あとは学級代表。授業してください」
と言い残し教室を出ました。
教室の隣にある
教材室に入り、静かに自分のクラスの動きを感じ取ります。
普通は?
先生に謝りに来るでしょう。
もしくは静かにして待っているでしょう。
しかし、このクラスには
常に伝え続けていました。
「クラスを作っているのは先生じゃない。みんなだ!指示待ちになるな!自分で動こう」
たしかに、先生自身クラスを空けるのは勇気が必要です。
間違うとクラスは荒れます。
信用が無いと崩れます。
しかし、ここは子どものもっている
本当の力に託すことにしました。
後から聞いた話ですが
最初の5分は、みんな
「先生は戻ってきてくれるだろう」と思っていたみたいです。
しかし、いつまで待っても戻ってこないもんだから
学級代表が自主的に会議をし始めたそうです。
そこからのクラスは凄かった。
先生に怒られたというオーラではなく
自分たちがクラスを作るんだ
そんな空気が満ちていました。
廊下からこっそり中をのぞいていましたが
話し合いは白熱し
ここからのクラス、どうしたら良くなる?
何が課題で
何をすればいい?
話し合いは続きました。
気付いたらなんと全員発言をしていたそうです。
全員が自分のためではなく
全員がクラスのために考えて行動できた証拠だと思います。
決して上手な話し合いではありませんでした。
反対意見ばかりが出たり
話し合いが脱線したりしていましたが
「自分たちでいいクラスをつくる」
その気持ちが伝わります。
そして、1時間の会議が終了後
学級代表だけを呼び
状況確認をしたところ
驚きの声が上がりました。
「先生。あと1時間だけ、僕らに欲しい。何か一つの答えをみんなだけで出せそうだから」
「みんな真剣に話し合ってるから、もうちょっとやってみたい」
この子達凄い!!!
ということで
みんなに聞いて見ようか
先生の助けが欲しい人が多いなら助けるし
自分たちでやりたいならここにいるよ
と言って返したところ
多くの子が
「このまま自分たちで解決したい」
という答えに。
正直、嬉しかった。
あれ?先生必要じゃない?笑
という少しの寂しさはありましたが
それよりも、自分達でやりたい!という思いが嬉しかった。
最終的に
話し合い後半、意見が煮詰まり
2時間近く話しあって疲れも出てきたところで
先生に助けを求めようか
となり、呼ばれたのですが
この後わたしが何か喋ることは不必要でした。
みんなやりきった感があり
完全に一つにまとまっていました。
今回の振り返りを書かせたところ
子どもたちは
「自分たちで本気で考えた」という達成感が溢れていた様子でした。
話しは戻ります。
なぜ、黒板を今回書かなかったのか。
それは、みんなの凄さを手紙にして一人一人に伝えたかったから。
それがこちら。