今日の黒板を書いた日
私たちの学校では音楽会の当日でした。
この2週間、この日に向けて、子供たちは本当に一生懸命練習に取り組んで来ました。
最後の最後は
今までの練習の成果を十分に発揮して欲しいものです。
しかし、本番は
保護者&全校の前で発表する
当然緊張度が違うわけです。
今日は、黒板にも書いたり
直接子供たちにも話をした
緊張する人の原因と、緊張しない人の心理
そして
緊張しない方法をお伝えします。
緊張する人の原因
「うまくやりたい」という気持ちが強い
緊張はほとんどの場合「上手くこの場を乗り切らないと」と思う自分自身へのプレッシャーが引き起こしていることがわかっています。
更に具体的に言うと、自意識過剰になってしまっているということです。
いつもより良い結果を出したい。
練習以上に良い結果を期待している。
うまくやらなきゃ。
そんな気持ちが、緊張を生み出しているのです。
相手を過大評価している
自分より格上の相手と試合をする時や、自分より上な立場の人に話をしなきゃいけないときって緊張しませんか?
また、少人数で話すより、大勢の前で話す方が緊張しませんか?
本当は相手が誰であろうと同じことをするだけなのに、緊張度が違うのは
相手や物事を過大評価してしまっていることが多いのです。
練習をしたことによる期待が大きい
これは、ポジティブに捉えても良いことなのですが
練習を行って来たから緊張するということがあります。
人は、自分の行動に比例して、期待値も大きくなる傾向がある
つまり、練習すればするほど
「うまくいくはずだ」という期待値が増えていき
それが
「うまくいって欲しい」という願いに変わります。
すると、自意識が過剰になりやすく、緊張してしまうということです。
では、緊張しない人はどんな人でしょうか?
緊張しない人の心理
緊張は誰もがする、当たり前だと思っている
「緊張しない方法ですか??そんなのありませんよ。ぼくも足がプルプル震えていますから。でも慣れますよ」
これは、元メジャーリーガーの松井秀樹の名言です。
「自分だけ緊張している」
そう考えている人は、緊張が高まり
「みんなも緊張するんだ」
そう考える人は、落ち着いて来ます。
また、「緊張した。どうしよう」
と考えると、緊張は悪いものになります。
「緊張は当たり前。そのうち慣れる」
そう考えると、前向きに緊張を捉えられるようになります。
どんな人でも、緊張するのは当たり前なのです。
ただ、緊張状態に慣れているだけ
だと理解してください。
圧倒的に練習して「自信」をつけている。
緊張してしまう原理と矛盾しているかのように見えますが
緊張していない人の多くは
「圧倒的に練習している」という傾向にあると言われています。
そして、「もうこれだけやりきった。これ以上準備することはできない」
というところまで行うと
「成功するさ!これだけやったんだ」
「これで失敗したらしょうがない。」
というどちらに転んでも、ポジティブに受け取れる状態になります。
そこまで練習をできたら
「今すべきこと」にしっかり目を向けることができます。
緊張をネガティブに捉えていない
緊張=悪者
と捉えてしまうと、どうしても「緊張をなくそう」
と考えてしまいがちです。
しかし、緊張しない人は、「緊張」は悪いものだと捉えていません。
そして、
緊張は、もともと「良いもの」でした。
詳しくはこちらに書いてあるので、こちらをご覧下さい。
上のブログでもお伝えしましたが、ここにも紹介しておきます。
あの「松岡修造」さんがテレビで語っていた話です。
緊張するのは、自分自身が本気になっている証拠です。
僕自身、テレビ番組や講演会など人前で話すときは、今でもかなり緊張しています。手が氷のように冷たくなり、心臓の鼓動が聞こえるときもあります。でも、緊張している状態は嫌いではありません。
極度に緊張するのは、「この思いをしっかり伝えたい」「この試合は絶対に勝ちたい」、そんな気持ちが強いからです。なんとなく中途半端だったら、緊張しないはずです。
それだけ自分が本気になっている証ですから、「緊張してきた。どうしよう」と不安を覚えてはいけません。
逆に『緊張してきた。よっしゃあー!』というぐらい、自分を応援したり、喜んじゃいましょう。