この黒板を書いた日は
持久走大会(マラソン大会)の試走会が行われる日でした。
試走会とは、本番に向けてのリハーサルであるとともに
本番のスタートの並び順が決定する日なのです。
私は体育が専門なので
たくさんの子供達が
「どうやったら早く走れる?」
「どうやったら辛くない?」
そんな風に聞いてくれます。
ただ
直前になっていきなり息切れしないようになるとか
早く走れるようになるとかは
基本的にありません
直前にできるとしたら、準備運動のコツや、食事管理です。
呼吸法、姿勢、走り方は
一朝一夕では習得できません。
なので、今回は
直前でもできる苦しくならないための考え方
を黒板に書きました。
しかしこれが・・・・
目標達成をする人の考え方と同じだった
なので、これを応用すると
勉強、資格取得、受験、仕事、ライフスタイル・・・・
いろんなものに使えると思います。
マラソンをしている人は少ないでしょうから
ぜひみなさんの人生に応用していただけたらと思います。
目標達成をするためのシンプルな考え方
①ゴールを明確に定める
まずは
自分がどこに向かいたいのか。自分の目指しているものがなんなのかを明確にすることが大切です。
マラソンの場合、この作業は省いても大丈夫です。
ゴールは勝手に定められています。
でももし
「ゴールは言えないけど、とりあえず走って。いけ〜!!」
って言われて走れます?
無理ですよね?
まずは、ゴール設定を明確にする。
②最高のゴールに到着するプロセスを明確に想像する
これは、最新の心理学の研究で発表されたことなのですが
人は「理想の結果になった自分を想像すると、やる気がなくなる」
ことが分かってきました。
よく
「最高の未来を想像しましょう。」
「目標達成した自分はどんなものを手にいれて、どんな人たちに囲まれていますか?明確に想像しましょう」
ということを聞きますが
あれは、やる気の面で言えば
あまり効果がありません
それは、脳の特性によるものです。
脳は「想像」をしたことで、すでに手に入ったかのように錯覚を起こし
満足してしまう。
すると逆にやる気の元となるホルモンを出さない
ということがわかってきたのです。
大切なのは
「最高のゴールに向かって困難を乗り越えたり、課題を解決したりしている自分。そしてゴールに最高の形でたどり着く自分を想像すること」
たどり着くまでのプロセスを想像すると
人はやる気にあることがわかっています。
③「今」に集中すること
ゴールを明確にして、プロセスを想像したら
実際に走り出すことが大切です。
何事も行動に起こさなければ全く意味はありません。
そこまできたら
「今」にフォーカスを当てることです。
これは、瞑想をする人はよくわかると思うのですが
瞑想は「今」に意識を向けます。
意識を「無」にするのは、とても難しいことですが
今にフォーカスを当てることで、心が整ってくるのです。
では、「今」ってどうやったら意識できるのでしょうか??
それは「呼吸」を意識することです。
吸って〜止めて〜吐いて〜・・・と呼吸に意識を向けると
自然と「今」にフォーカスが当たります。
すると、心を空っぽにできます。
そして、今できることに目を向けることができるようになってくるのです。
何かに焦ったり
不安を抱いたり
過去を引きずったりしているな〜って感じた場合は
ぜひ「今」にフォーカスを当ててみてください。