私のクラスの係活動は、はっきり言って変わっています。
むしろ、最終目標は「係活動をなくす」
と子供達にも明言しています。
その思いと活動かこちらからご覧ください。
そんな中で
2学期は、「自分から係を作ることができる」「自分たちで新しいことにチャレンジできる」ように、係活動を会社化し
クラスをどれくらいハッピーにしたか
という基準でクラス内通貨の「ハッピー」を貯めて
自分の係会社を大きくするという
プチ会社を運営させています。
詳しくはこちら
簡単にルールを説明すると
1.各係につき、50ハッピー(クラス限定の紙幣)を配る
2.各係は、通常業務以外にクラスがハッピーになることを考え、行うことができる。
3.その活動は、バイトを外部から募集しなければならない(1人以上)
4.バイトには、日給、週休、もしくは能力給を予め明示して募集をかける
5.掲示板に募集をかけ、多ければ面接。
6.そのバイトと係のメンバーでハッピーになる活動をする。
7.先生がその活動に対して、どれくらいクラスがハッピーになったか査定をして、ハッピーをプレゼント。
8.月に一度係会議を行い、係がクラスをハッピーにしているかを査定する。
9.50ハッピー以下の係は「倒産」もしくは、先生と一緒に「再建」のどちらかをえらぶ
10.バイトとしてもらったハッピーは、自分の係のポイントに貯められる。
今日の黒板を書いた日は、この8番目
月に一度の係会議の日
でした。
1つの係を除いて
自分たちがはじめに受け取った資本金(50ハッピー)より
資産を増やすことができました。
1つの係のみ
資産が半分ほどに減ってしまいました。
その係は「算数係」という係で
算数を好きになってもらう、算数を楽しんでもらうこと
が主な仕事。
最初クラスのみんなに
「みんなが解きたくなるような算数の問題を1問作るごとに1ハッピーバイト代を出します」
と募集をしたところ
募集が殺到
一番多い人で
8問作り、多くの人にバイト代を渡してしまいました。
そして、気づいたら
いきなり財政がピンチ!
それで
たくさんの人が問題を解いて「算数面白い!」ってなってくれたら
先生からハッピーがもらえるのですが・・・・
誰も問題を解かない
という悲しい現実が起きました。
子供達もこうして学びます。
「こちらが良いと思ったことも、相手によっては良いと思ってもらえないことがある」
「相手を喜ばすことを考えることも大事」
それでも多くの係は資産を増やし
目標をクリアしました。
しかし
これは、当たり前なのです。
なぜ、増えるのかというと
市場に出回るお金の量が減らないから
です。
クラス内通貨の出所は
「先生銀行」です。
だから、教室内にある「ハッピー」は最初に渡した数より圧倒的に増えているのです。
むしろ、減ることがありません。
だから、どの会社も
うまくやれば、必ず目標達成できるように仕組みました。
しかし
それだけでは、面白くない笑
少しずつ、会社に近づけるため
次はこんなルールを設定しました。
それは
経費を払う
例えば鉛筆1本を作るには
「木材」や「鉛」のような材料が必要になります。
車だって0円で作って販売しているわけではなくて
材料を買って、自分でアレンジしてさらに相手を喜ばせるものに変えて
お客に届ける
そんな作業をしています。
つまり経費がかかる
そこで
前回まで無料で渡していたものを
有料化しました。
例えば
画用紙・・・2ハッピー
白紙・・・5枚で1ハッピー
名簿・・・1ハッピー
印刷・・・クラス分で3ハッピー
教室掲示・・・1日1ハッピー
などなど
こんなのもあります
授業時間15分・・・20ハッピー
授業時間45分・・・60ハッピー
授業も売っています。
これは小学校だからできることw
学活などをそこに当てることができる特権ですね。
経費と、利益を考えて
どうやってクラスをハッピーにするか考える。
人は、制限が多いほど
クリエイティブになります。
しかし、私の構想は、これ以上です。
まだ、社会の仕組みではありません。
なぜかというと
お金の出所が「先生」だから。
いずれは
子供同士で
「ハッピーにしてくれてありがとう!」と言って、クラス紙幣を渡し合う状況を作ろうと考えています。
考えれば考えるほど楽しい活動です!