クラスが終わるまであと数日。
毎年「どうやってクラスを終わらせようか」
それを真剣に考えている時期です。
クラスのお別れ会はどんなレクをやろうか。
普通のドッジボールや遊びだけじゃなく
最後にふさわしいレクを考えよう。
誰でも楽しめて
誰もが思い出に残るような
面白いレクはないかな?
なんて私自身が張り切っていました。
しかし、今のクラスには
私の居場所はありません。
それが顕著に現れたのは
算数の時間です。
もう通常の授業は終わり
5年生の総復習の時間となっていました。
基本は先生が教科書を丸つけして
副教材の問題集は
子供同士で交換して丸つけをしています。
やはり公立の学校なので
進度に差が出てきます。
早く終わる子は
ゆっくりな子の4時間以上も早く
全ての課題が終わってしまうのです。
1学期、2学期は、そんな子のために
難易度の高いスペシャル問題
を用意して対応しました。
そのスペシャル問題も人気で
結構チャレンジして頭を抱える子が多かった。
当然、今回も
スペシャル問題を準備して
暇にならないように準備していたのですが
今回はスペシャル問題は
不要でした。
いや
担任の先生自体
不要になりました。
早く課題を終わった子が私のものにきてこう言いました。
「先生、隣の〇〇君に教えていい?」
その子はいつも早く算数の問題を解ける子でした。
1学期には懇談会でも
「学校の算数の授業は得意みたいで、暇しているみたいなんです。余分の課題ありませんか?」
と保護者から言われていました。
もちろん、スペシャル問題も
多数正解できます。
それが楽しくて何度も何度も挑戦していました。
しかし、その子は
誰かに教えることを拒み続けていました。
「自分の算数意欲を埋めたい」
そんな意識さえ見られました。
そんな子が
「先生、隣の〇〇君に教えていい?」
そうやって聞きにきたのです。
そこからというもの
私は必要なくなりました。
課題をクリアした子が
「分からない人〜!教えるよ〜」
と声をあげ
終わってない子は
「教えてくださ〜い!」
「教えてくれてありがとね〜」
そうやってクラスが成り立つ。
友達だから
本当に納得するまで何度も聞く。
教えかたが分からなかった時だけ
先生に「先生、ここどうやって教えたらいい?」
って聞きに来る。
クラス中を見渡すと
あちこちで教え、教わる姿がある。
先生は、丸つけも子供に任せて
くるくる回りながら「いいな〜。素敵だな〜」と
みんなの教えている風景を写真に収めているだけ。
先生は不要です。
それは、クラスお別れ会の話し合いでも同じこと。
先生がが心配しているような
「みんなが楽しめるようなレクがいいな〜」
「最後だし、いつもと違うレクがいいな〜」
それを子供達自身で考えて
解決してしまいます。
国語の話し合いだって
私は黒板に板書をしているだけ。
「先生がなんとかしよう」
ではなく
「子供に任せてみよう」
そうすると
クラスはハッピーに回っていきます。