今日の黒板を書いたとき
私の学校では、授業参観がありました。
毎回先生たちも色々準備するのですが
今回の授業は
図工で行いました。
図工の中でも「鑑賞」
主任の先生が、素敵な作品の鑑賞方法を考えていらっしゃって
その鑑賞を行おうということでした。
突然ですが皆さん
絵画の鑑賞の授業ってどんなイメージですか?
1枚の絵が黒板に掲示してあり
子供はその絵の素敵なところや
気に入ったところ
感じたことを書いていく
そんなイメージありませんか?
少なくとも私は
小中学校の時、そんなイメージの鑑賞をした覚えしかありませんでした。
あとは、子供同士の作品を見合うって感じです。
しかし!
今回の鑑賞の授業は一味違いました。
なんと
1人の画家の人生を追いながら
その作品に込められた思いや時代背景なども一緒に考えていく授業
だったのです。
これが私的にはとても面白かった。
例えば、炎の画家ゴッホは
画家になったのは27歳の時でした。
そして、生涯を閉じたのは37歳。
その間に2000点もの作品を描いています。
単純計算で1、8日に1枚の絵を描いていた
という計算です。
コナンくんの映画に出てきた
ゴッホのひまわり。
あれは、一人の友人である画家「ゴーギャン」のために描かれたものだった
それが後世に多くの人を魅了する作品となった。
彼の人生は、実は華やかなものではなく
彼が生きているうちに売れた絵は
たった1枚しかなかった。(諸説ありますが)
そんな時代背景や
知っている先品の実話などを聞きながら
その作品について感じたことを話し合う。
ダリも調べると面白いものです。
素敵なブログを発見したので、リンクを貼っておきます。
こんな風に
ただ一枚の絵をみて「何を感じるかな?」
ではなく
時代背景や作者のその時の人生を考えながら作品を見ると
その1枚の絵が
全く違った風に見えてくるから不思議です。
これって
「絵画だけではない」と私は思います。
それは目の前の「子供」も同じなのではないか。
そう思いました。
例えば目の前の子供が「宿題をわすれた」
という事実があったとしましょう。
そんな時に
「ん〜。理解できない。」
「こんな風にするなんてダメなやつだ」
「私が直してあげなきゃ」
と思ってしまうかもしれません。
これは、図工の授業でいう
「絵画をただ見せられた状態」と似ているのではないでしょうか?
美術館に飾られているなら
「ん〜。理解できない。」
だけで終わるかもしれませんが
それが道端に置かれていたら。
「なんて汚い絵なんだ」
「直してやろう」
と思ってしまうかもしれませんね。
話を子供に戻します。
「宿題をわすれた」
という絵(結果)だけ見て判断するのではなく
「なぜそうなったんだろう?(時代背景)」
「昨日家で何かあったのかも?(その時の作者の心情)」
「今までの学校生活では出せていたのかな?(歴史)」
そんなものを知ろうとすると
全く違った風に見えてくるかもしれません。
一見、「宿題忘れ」=ダメな行為かもしれませんが
実は昨晩大変なことがおきていたかもしれない。
実は宿題が手につかないほどの恋をしていて
実は宿題ができないくらい家庭が忙しくて
実は宿題をやる習慣がついていないだけかも
そんなことを見ようとするだけで
接し方も変わってくると思います。
その子の歴史を知るのも面白いですよ。