今、あなたが考えていることが
実はしっかり届いていないことってたくさんある。
それを学ぶのも学校のいいところ。
社会にでたらいろんな人がいる。
「つきあいたい人とだけつきあえばいい」
そう言う人もたくさんいる。
「ネット上ですべての仕事は完結できるし、それでいい」
そう言う人もたくさんいる。
自分のことをしっかり理解してくれる人
自分のことをわかってくれる人と人生を過ごすことはとてもいい。
しかし
その反対に
自分には理解できない人や
自分のことがなかなか理解されない人とつきあうことも
自分を広げる大きな経験となります。
いきなりですが
私はリアクションは大きめで行った方がいいと思っている人間です。
リアクションを大きめにしてくれると嬉しいです。
たとえば授業の説明をしたら子どもたちが頷いたり
「あ~!」「わかった!」と言ってくれると喜ぶタイプです。
だから、子ども同士の発表でも
「反応をしよう」
「リアクションは大きめの方がいいよ」
と伝えています。
しかし
最近、その反応が少なくなってきたように思います。
GW明けだからか
それとも、ゲームのように対機械での行動が増え
その中で友達とのチャットやリアクションをしているからか
反応が薄い気がしています。
余談ですが
SNSで
「ワロタw」
「草生えた」
「wwww」
って書いている本人は
ほとんど無の顔でその文字を打っているのです。
心の中では「めっちゃ楽しい!」「うれしい!」「それいいね!」
と思っていることを
顔や仕草で表現する機会が少なくなっている世の中なのでしょうか?
私たち大人は
そのギャップに気づくべきだと思います。
「リアクションが薄い!もっと反応しなさい!」
と頭ごなしに相手を否定するのではなく
「今の現代がそんな風に変わってきているのかもしれない」
と相手にまず寄り添う考え方をすると
人間関係も良好になってきます。
「今のみんながリアクションが薄いのはこんなことがあるからなんだ。
だけど先生は、やっぱり人とつながっていくのであれば、相手の言ったことや相手の行動に対して、反応をすることって大事だとおもうんだ。
反応をするって『あなたのことを受け入れていますよ』『あなたに興味がありますよ』という合図だから。
今の世の中でゲームやオンラインでつながれちゃうからこそ、反応を文字だけででき
ちゃうからこそ、意識して反応をしないとその技術は身につかないんだ。」
わたしは、こうやって子供に話をしました。
相手を理解した上で
話をすることは大切だなと感じる今日この頃です。
こちらの価値観を押しつけるのでもなく
あちらの価値観の言いなりになるのでもなく
理解しあうことでお互いで解決策を見出していく。
同じ方向を向いて歩いていける。
そんな風に思います。