就職面接
スポーツの大会前
受験
スピーチをしなければいけない場面
人は誰でも、こんな「緊張する場面」に出合います。
避けたいけど避けられない。
避けたいけど避けたくない。
そんな心の葛藤もあるかと思います。
今日はそんな「読むだけで緊張がなくなる緊張のほぐし方」をお伝えします。
①緊張は誰だって起こるもの。
ここで問題です。
「あなたは人前で話をする時、緊張しますか?」
という質問に対して
「YES」
と答えた人は何パーセントだと思いますか?
実は・・・
95%
つまり、人間のほとんどが
人前で話すのは緊張するというデータがあります。
緊張するのは自分だけで、自分は損をしている
と思っていませんか?
実はそれは違います。
ほとんどの人が
足が震えたり
呼吸が早くなったり
笑顔がひきつったり
心臓がばくばくしたり
汗が止まらなかったり・・・・
そんな緊張を経験しているのです。
私も、人前で話すことは緊張しました。
学校の先生だって緊張します。
もともと私は講演家として人前で講演をする仕事をしていましたが
その時もやはり緊張をしました。
最近も、愛知教育大学の学生に約900名に向けて講演をさせていただきました。
そんな何十回も、何百回も人前で話すことをしている私も
講演の前は心臓がドキドキするし
喉は乾きます。
(はじめの頃よりは慣れましたけどね)
【緊張は誰だってする】
②「緊張=いいパフォーマンスができない」は思い込み
では、その緊張している状態が悪いかというと
実はそうではありません。
むしろ逆に「良いパフォーマンスを出せる」という結果も多いのです。
じゃあなぜ、緊張するとうまく喋れなかったり、思った通りの行動ができなくなるのでしょう?
それは、
緊張=いいパフォーマンスができない
という思い込みに頭が支配されてしまい
その思い込みがよくないパフォーマンスを連れてきてしまうだけです。
では、真実をお伝えしましょう。
実は
緊張とは
本能が戦闘態勢に入った証拠です。
人間がこんなに安全に、食物連鎖の頂点に君臨するようになったのは
ほんのつい最近のことです。それより以前は、人間もその他動物と一緒で、敵から身を守らなければいけない時代がありました。
本能が、過去の遺伝子レベルでの記憶を 呼び起こし体を緊張させて防衛態勢、戦闘態勢に入るのです。
敵がきた時
すぐに攻撃したり、行動に移せるように
人々は心臓をばくばくさせて身体中に血液を送ります。
呼吸を早くして身体中に酸素を送ります。
目の動向を開いて相手を観察できるようにします。
そうして、体を興奮状態に持っていきます。
すると、最高のパフォーマンスが出せることを知っているからです。
緊張はそれと全く同じ状態なのです。
逆に考えてみましょう。
もし、プロボクサーが緊張しなかったらどうでしょう。
一瞬でやられてしまいますよね?
【緊張は最高のパフォーマンスを引き出してくれる本能】
③「 うまくやろう!」より「下手でもいいからやってみよう」
人は、緊張すると「うまくやらなきゃ」「失敗したらどうしよう」「みんなに笑われる」「できなかったら今までの苦労が・・・」そのような負の思考になりがちです。
そうなると「うまくやらなきゃ」にとらわれて、ちょっとでもミスをすると
「ほら、やっぱり・・・緊張はいけないんだ」と思い込んでしまいます。
人間は、練習以上のことは本番では出せないものです。
模試で20点しか取れていない人が、本番の入試で100点連発なんてことはありません。
だったら、いつも以上の実力を出せることを期待しないで
今まで通りやってみれば良いのです。
その日その時その名の通り
という言葉があります。
いくら背伸びしても、いくら見栄を張っても
その日、その時の自分の実力以外のことはできないという意味です。
その時の実力を下手でもいいから出すことが大切です。
この日、子供たちは「英語のスピーチ」がありました。
その前に緊張に対して、こんな黒板を書きました。
「うまく喋ろうとしなくていい。みんなの心に届けば、みんなにしっかり届けば、間違っていたって、うまくなくったって全然いい。大切なのは届けようとする心」
子供たちは全員
堂々とスピーチをしていました。
スピーチ後に「緊張した人〜」って手を上げてもらったら
ほとんどの子が手を上げていました。
しかし、その表情はとても満足そうでした。