人生100年時代と呼ばれ
年金が不足すると言われ
この先の人生を生きるためには、作戦を立てなければならないということを前回のブログで書かせていただきました。
今回はそんな壮大な戦略ではなく
授業を楽しくするための、子供たちと考えた作戦の話です。
話は授業参観前日に遡ります。
先生「ねぇみんな。明日授業参観だけど、どうやったらみんな手が挙げられるかな〜?どうせならお家の人に自分が頑張ってる姿見てもらいたくない?」
子供「前決めたルールを守れば・・・」「いけるかな〜」
先生「なんか自信がなくても手を挙げられるルール作る?」
子供「あ!昔やったことがあるんだけど・・・・」
そんな風に決まったルールはこちら
発言するときに
自信がある人(自分を当てて!!)という人は右手を
答えは何となくわかるけど自信がない人(自分は当てないで))という人は左手をあげる
これで子供たちは
「自分は答える自信がないけど、分かっているよ。自分の意見を持っているよ」と意思表示ができるようになりました。
保護者からすると
「うちの子手を挙げてる!」となるわけです。
ここまで書くと
なんかずるくない?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし
脳科学から見ても
自信がなくても、当てられないと分かっていても、先生も当てないことを決めていても
手をあげることは、学びにとっては有効だということが分かっています。
基本的に脳みそは
非常に高性能な臓器です。
しかし、基本的な脳の構造は
生命維持のために必要なこと以外は活動しないように
働こうとします。
だからダイエットや勉強が長く続かないのです。
こんなに何もせずに生きていられるのは、本当にごく最近。
少し前では、いつ外敵に襲われるか、いつ死に直面するか分かったものではありませんでした。
生命維持が最優先ですので
その来たる生命の危機のために、脳や体力の容量を残しておきたいと考えるのです。
話を元に戻します。
なぜ「教師も子供も当たらないと分かっていても手をあげることが良いのか」
という答えをお伝えすると
手をあげることで脳を動かすことができるからです。
脳は物事を考えるとき、ものすごくエネルギーを消費します。
人間の臓器で一番エネルギーを消費するのは脳だと言われているくらいです。
その際、先ほどの脳の構造があるように
「わからない」「難しい」と一度思うと、思考は完全に停止し、考えることをやめてしまうのです。
それを打破する方法は
「動くこと」です。
手を動かし、手を挙げて「答えるかもしれない」という少しの緊張感があるだけで
脳は答えを探そうとし始めます。
先ほど「絶対当たらない」と言いましたがそれでも大丈夫です。
子供の脳みその中には
「手をあげる」=「当たる可能性がある」と刷り込まれているので
絶対当たらないと思考では思っていても
脳は「当たるかもしれない!!」と思考を働かせてくれます。
よかったら真似して見てください。