学生と切っても切れない関係なのが「勉強」ですね。
なぜこんな単語を覚えなきゃいけないんだろう?
将来本当にこれ使うのか?
そう思いながらも、定期テストでは順位がついたり、受験も控えていたりして
そんなこと言っていられる状況じゃないというのが実情ではないでしょうか?
今日は、現役教師でありかつ、受験期では偏差値48から2ヶ月で英語模試全国1位になった経験をもつ私が使っていた
「やってはいけない勉強法」「効率の良い勉強法」をお伝えします。
やってはいけない勉強法
①アンダーライン勉強法
覚えたいものに対して、アンダーラインを引くことは学習効果が薄いことがわかっています。さらに、アンダーラインを引くことで勉強したつもりになってしまうというのが一番恐ろしいです。
人間の脳は「思い出す時」に記憶が定着するようになっています。
なので、ただ眺めるだけでは記憶は定着しないのです。
②何度も書いて覚える
漢字の宿題とかでは実は学習効果はとても薄いものが多いです。
指定されたページの漢字をただひたすら書き続ける。
英単語を覚えるためにひたすら書き続ける。
これは、確かになんども書くことで覚えることはできますが
時間対効果としては効率が悪いです。
さらに、宿題となってくると、部首だけ先に一気に1列書き、残りを一気に書くなんていう時短テクニックを使っている子も多いと思います。それではほぼ無意味だと言っていいでしょう。(私も小学生の頃はよくやりました笑)
③睡眠時間を削って徹夜で勉強
テストがもう明日だ!今日は頑張って徹夜するぞ!!という学生を見たことはありませんか?私も昔はそうでした。ギリギリまで「なんとかなるか」と思っていて、前日に焦るタイプ。
そして、次の日に「やべっ。俺昨日徹夜しちゃったからねみぃ〜」と徹夜自慢をする笑
しかし、そんな場合でも、しっかり寝たほうが得策だということがわかっています。
人の脳は寝ている間に記憶を整理します。
整理するからこそ、アウトプットができるようになるのです。
その作業を行わず、ぐちゃぐちゃに頭にいろんな記憶を放り込んだでも
ただ溜め込んだだけになってしまうのでとても非効率です。
しっかり寝ましょう。
④集中学習
集中学習とは、同じ勉強を長時間繰り返すことを言います。
実はこれは結構非効率。
先ほどの徹夜も同じなのですが、同じことを一日続けていても、覚えられる量には限りがあります。
庭掃除などを例にとって見るとわかりやすいですが
庭の掃除を1日20分を1ヶ月やるのと
庭の掃除を1ヶ月に一日(10時間)やるのは
どちらが綺麗な庭を楽しめるでしょうか?
やっている作業時間は同じです。
もちろん科学的根拠もしっかりあります。
例えば暗記ものも、
一日目に1p〜10pを覚え
二日目に11p〜20p
三日目に21p〜30p
という感じではなく
一日目は同じ時間でさらっと1p〜30pを覚える
二日目も1p〜30p
三日目も1p〜30p
というように全体的に行いながら、穴を埋めていく作業をしたほうが効率的です。
では、ここからが実際に私もやっていた
科学的根拠のある正しい勉強法を紹介します。
やったほうがいい勉強法
①クイズ化(オススメ度★★★☆☆)
人の脳みそは「質問されると答えを自然と探す」ようにできています。
だからいつの時代になってもクイズ番組はテレビから消えないのです。
その性質を上手に使って勉強を行うことです。
ある実験によると、単なるテキストの再読よりも50〜70%記憶の定着率が上がると言われています。
簡単なのが「単語カードを作る」「テキストの暗唱をしてみる」「友達とテスト範囲のクイズを出し合う」などです。
私が行っていた方法は、例えば社会などを覚えたい場合。まずは教科書を読み込みます。その後、教科書を閉じて、白紙のノートの今覚えたての知識を全く何も見ずにまとめていきます。
その時「あ〜。なんだっけな〜。あそこに書いてあったこと!!」と悩み考えながらも覚えていることを書いていきます。
そして、もう限界!!となった時初めて教科書を再確認して白紙のノートを埋めていきます。
その「あ〜〜なんだっけな〜〜!」の時間と、教科書を見た時の
「そうだ!!!これだ!!」
という時に、人間の脳は一番働きます。
そこで一気に記憶に定着していくのです。
②再言語化(オススメ度★★★★★)
再言語化とは「自分の言葉にして置き換えること」を言います。
教科書の内容をそのまま覚えるのではなく
「このことをわかりやすく言い換えるとどうなる?」と考えると記憶に定着しやすくなります。
私は、この方法を使って全国1位になったと言っても過言ではありません。
どのようにするかというと
当時私は映像授業を受けていました。
私は、その映像授業を何度も見て、
その映像授業をそっくりそのままできるようにする
ことを目指していました。
家に帰ったら当時飼っていた犬をおやつで釣って座らせ
英語の授業を披露していました。
また、誰もいないところで、ブツブツと授業を繰り広げていました。
それを何度も繰り返していくうちに
教科書をひらけばどこが重要で、どのような問題が出やすいのかがわかるようになっていったのです。
今、授業を受け持っている子供達には
同じような勉強法を少しでも体験してもらおうと
算数の授業ではある制度を取っています。
それは
「教え合う」です。
授業の前半で説明をさらっとして
問題を解けた子から丸をつける。丸になった子は自分の言葉でわからない子にどうやって解くのかを教える。教わった子は先生にどのように解くのかを伝えにいく。
という制度を取っています。
クラスの仲もよくなるし一石二鳥です!