Q,質問です
あなたには、行きつけのパスタ屋さんがあり、そこのカルボナーラが大好きです。
そこに行ったら、必ずと行っていいほどカルボナーラを食べます。
ある時、いつものようにカルボナーラを食べようとお店に行ったら、新商品のパスタが発売されていました。
皆さんはどうしますか?
A,「カルボナーラが美味しいのはわかっているから冒険せずカルボナーラを食べる
B,「もしかしたらカルボナーラを越えるパスタに出会えるかもしれないから新商品を食べる」
どうですか?
今日は、学校で起きたことを紹介しつつ、「チャレンジ精神」の話をしようと思います。
冒険をしなくなった子供たち
「子供たちが冒険をしなくなった」
「子供たちがチャレンジをしなくなった」
最近の子供たちの傾向だと言われています。
私のクラスでは、次期学級代表、時期児童会役員など
表にでてクラスや学校を運営するメンバーに誰がなりたいかと言う話をしていました。
すると、ほとんど手が上がらないのです。
むしろ、「やりたい!」と言うのは何度もその役職を経験している子供たちばかり。
新しく「やったことないけどやってみたい」
と言う子がほぼ0でした。
チャレンジ精神が育ちにくい時代背景がある
世代で分けるのはあまり好きではありませんが
今の子供たちの時代背景を知っておくと、どう接していいかも分かってきます。
知らずに私たちの価値観を押し付けるのではなく、その時代にあった伝え方をすることも大切です。
今の子供たちを理解するには、少し前の世代から遡った方が良いと思うので、少し前から説明をします。
食欲世代
戦後〜バブル前までの時代を「食欲世代」と言っています。
これはどんな時代かと言うと、「満足に食べられること」に価値がある時代です。
戦後、日本は焼け野原になり、そこからお腹いっぱい食べられることを夢見て
人々は働き、家族を養って行きました。
その時代の詳細は以下の通りです。
焼け跡世代
この時代は、チャレンジ精神しかなかった。
戦時中、戦後の生まれた世代であり、日本は焼け野原になりました。
そのときに生まれた人たちです。
何もないところから、幸せを手に入れようとなんでも挑戦する精神が身についたのだと思います。
むしろ、そうしなければ生きていけなかったのです。
物欲世代
高度経済成長〜氷河期時代あたりの世代は
「物欲世代」と言われています。
お金を稼ぎ、高級品を買い、身につけると言うことがステータスだった時代です。
そのために仕事を頑張り、様々なチャレンジをする時代でした。
高度経済成長を味わい、バブル崩壊を味わったジェットコースターのような時代エス。
詳細は以下のような世代です
↓
物を買いたい団塊の世代
企業戦士と言われ、この時代に生まれた人が社会人になった時
労働力としてのちの好景気の基盤を作ったと言われています。
まだ、テレビやクーラー、冷蔵庫などが一般の家庭に普及し始めたころ。
その3種の神器を買うためにチャレンジしていた世代です。
好景気に沸いたバブル世代
好景気になり
お金は汗水たらして稼ぐものではなく、財テクで稼ぐものといった考えが一般的になっていき、土地や株価は永遠に上がり続けるといった神話を誰もが信じていた時代です。
崩壊した氷河期世代
バブルが崩壊し、就職難が押し寄せてきました。
景気が後退するなかで、バブル期の過剰な雇用による人件費を圧縮するために、企業は軒並み新規採用の抑制を始めた。さらに、同時期の政界では短期間で枠組が著しく変動する大混乱のさなかにあったため、政府が景気対策に本腰を入れて取り組むことが困難な状況であった。
それでも、1993年を底として景気がゆるやかに回復し、1997年新卒の就職状況はいったんは持ち直したが、消費税引き上げなどの緊縮財政に加え、1997年夏のアジア通貨危機、不良債権処理の失敗から1997年下半期から1998年にかけて大手金融機関が相次いで破綻したことなどで景気が急速に冷え込んだため、再び就職状況が悪化した。この時期は、求人数の大幅削減のほかに、企業の業績悪化や新興国との競争激化によって新卒を企業人として育成する余裕がなくなり、現場に即投入できる「即戦力」を新卒に求める風潮が現れた。
(ウィキペディアより)
心欲世代
これは、1990年代に生まれた子供〜現代の若者あたりの世代だと言われています。
食べ物も当たり前に手に入り
必要最低限の物も手に入っている時代です。
この世代は、「心の繋がり」「心地よさ」に価値を置いています。
スピリチュアルが市民権を得たり
ヨガ
断捨離
瞑想
ミニマリスト
など、心をスッキリする物が流行しています。
今の子供はもっと新しい世代
さらに、今の子供は先に進んでいます。
少子高齢化で、核家族化が進み、子供の数は減少しました。
つまり、一人の子供にかけるお金が増えています。
生まれながらスマホもパソコンもありますし、お金にもあまり困っていません(一般的に)
すると、物欲はあまりありませんし、スマホがあれば、一人でも十分娯楽が楽しめます。
表面上の満足感を得てしまっている世代です。
すると
「挑戦して新しいものを手に入れよう」という気持ちが薄れていきます。
さて、本題に戻ります。(長くてすいません)
今の子供たちは「食わず嫌い」ならぬ「やらず嫌い」が多いような気がします。
やったことないけど、今の生活で満足しているし、挑戦して失敗するの怖いから、とりあえずやらない
という感じ。
しかし、これから先の世代は
予測不能な未来が待っている時代です。
詳しくはこちら
ダボス会議では
今の小学生の65%が、現在存在しない職業に 従事するだろうとも言われました。
よく考えれば
10年前に無かった仕事は世の中にあふれています。
そんな中で「今までと一緒でいい」なんて
勿体無い!!!!!!
と言うことで
こんな黒板を書きました。
このブログで一番伝えたいこと
今のままで満足かもしれないけど
今、まだ経験していないことの中に自分の人生を大きく変える物があるかもしれない!
やったことないのに「無理」ってどうしてわかる?
やったことないのに「どうせできない」ってどうしてわかる?
やったことないのに「どうせつまらない」ってなぜわかる?
そうやって言うのはやってみた後で十分間に合う!
やったことないことにチャレンジしてみよう。