夏休みが明けて約1週間が経ちました。
長期休みがあけた時、すんなり「学校モード」へ切り替えられる子もいれば
「休みモード」が抜けきれない子もいます。
今日は、そんな「休みモード」から抜け出し、「学校モード」へと子どもたちが変化するために必要な習慣化の順番についてお話しします。
習慣化の順番をすると、無理なく習慣化させることができるので、学校に無理に行かせて不登校になってしまう、もっとひどいことに自ら命を絶ってしまうというような事態を防げたらと思います。
「長期休み後」に学校へ行きたくなくなる主な原因は習慣にあった
「不登校」と習慣がどのように関連しているのかは、以下のブログで詳しく説明しているので、そちらをお読みください↓
簡単に説明をすると
休みの日になると『朝起きる→学校へ行く→授業→下校→(遊び)(塾)→夕食→就寝』の習慣の中から
『学校へ行く→授業→下校』がなくなります。
すると、学校へ行かないことが当たり前の習慣になり学校に行くことが負担になるのです。
人間は習慣になるまでには約3週間〜3ヶ月が必要とされていますが、
習慣が抜けるには1週間、早い人なら3日と言われています。
なので夏休み明けや、GW明けは特に習慣が抜けやすく、学校に行くことが苦痛になりやすい時期なのです。
これは大人が休日明けに「仕事行きたくないな〜」というのも同じです。
もちろん学校や会社に行ってしまえばどうってことありませんが、長期休みとなると、学校モードの習慣に戻すのに時間がかかるのです。
習慣化には順番がある
実は、物事には習慣化しやすいものと習慣化しにくいものがあります。
平均して66日というデータも出ていますが、もう少し詳しく見て見ましょう。
今の写真を見てください。これは、私が週末に行なっているはじめてらすという大人が学ぶ塾で使用しているパワポの一部です。
習慣化しやすいレベル1「行動習慣」
これは、自分の「行動」の習慣です。意識的に動くことができる範囲のことです。
勉強や日記、片付けなど何をどのように行動するかが明確で、成果がすぐに目に見えることが特徴です。
勉強などもこの部類に入りますが
勉強習慣=頭が良くなる
とは思わないでください。
これは、あくまで「机に向かって勉強する習慣」が身につくまでの時間の目安です。
習慣化しやすいレベル2「身体習慣」
ダイエット、運動、早起き、禁酒、禁煙など、身体に関する習慣がここに当てはまります。なぜかというと、習慣化をしている途中で「苦痛を味わう」ことになるからです。
ダイエットで食べないと空腹で苦痛
運動すると筋肉痛になって苦痛
早起きすると眠くて苦痛など。
しかし、それを越えると苦痛を苦痛と感じなくなり、自然とできるようになります、それが習慣化の力です。
習慣化しやすいレベル3「思考習慣」
ポジティブ思考になろう。楽しめる人になろう。
そんな「思考習慣」は、習慣化の中でも最も難易度が高い習慣です。
それは、今まで生きてきた時間、教えられてきた価値観が潜在意識に深く入り込んでいるため、なかなか変えることは容易ではありません。
しかし、コツコツ続けることで、半年あればポジティブにも変身できます。
習慣化の順番を意識した「不登校」をなくす子どもへの声かけ
長期休み明けに、いきなり
もう夏休み終わったんだからね!気持ちを入れ替えなさい!!
と言うのはNGです!
思考習慣は、一番難しい習慣です。気持ちを入れ替えることができたら苦労しません。
まずは、「学校に慣れる」と言うところからのスタートが良いと思います。
とりあえず眠たい目をこすって学校に行っただけでもOKです。
家に帰ってきて「疲れた〜」と寝てしまって宿題できなくても許してあげましょう。
習慣は一つ一つ簡単なところからが鉄則です。
徐々に徐々に学校生活へとシフトしていければ良いと思います。
一気にあれこれ指示をしたり、求めすぎると、お互い辛くなってしまいます。
そんな時の声かけは特に必要ありません
もっと大事なことがあります。それは
「学校での話を興味を持って、肯定的に聴くこと」
です。忘れ物や失敗談を笑って話せるくらいがちょうど良いと思います。
「今日こんなことがあって、あんなことがあって、先生も夏休みボケがあって、僕もこんなミスしちゃって〜」
みたいな話をニコニコ聞いてあげて、最後に一言
「なんか、楽しそうだね〜」
です。
悩み相談とか、ネガティブな発言の時は
しっかり受け入れてあげて
「無理しないでね〜ゆっくりでいいんだからね〜」
です。
夏休みの習慣がつき過ぎてしまって、学校に通えない場合は
無理に連れ出そうとするのは控えた方が良いかと思います。
その子その子のタイミングがあります。
しかし、ずっと家にいて誰とも話さない、ゲームばかりだと心配になってしまいますよね?
例えば、家にいてもいいからお母さんと一緒に買い物に行こう。
一緒にご飯作ろう
一緒に映画見に行こう
そんな風に家族との時間を意識的にとってあげることが大切なのだと思います。
「このまま一生不登校かも・・・」
なんて思ってしまうのもわかります。
そんな時は、身近な人にまずはお母さんが相談をしてください。
お母さんの心をプラスに保つことが、実は子供に一番いい薬なのです。