教員であれば
「子どもたちが自らクラスのことを考え、クラスのために行動するようになって欲しい」
と願うものです。
親御さんであっても
「自ら考え行動できる子に育って欲しい」
と思っているのではないでしょうか?
このブログは、子どもたちが、自分たちでクラスをハッピーにできるようになるまでの軌跡を追った記録です。
前回は「子供が主体的に動けるようになるための手順」をお話ししました。
簡単に説明すると
①無意識・無能
↓
②有意識・無能
↓
③有意識・有能
↓
④無意識・有能
↓
⑤無意識有能&有意識有能
という順番で物事を習得していきます。
詳しく知りたい場合は以下のブログをご覧ください。
↓
そして今回は、今の私のクラスが主体的にクラスを運営するようになるまでの軌跡を包み隠さずお伝えしようと思います。
今、私は心から自分のクラスが最高!!と言えます。
しかし、その最高と言えるようになるまでには
大きな挫折があったり
イライラがあったり
苦しみがあったりしています
挫折
子供が主体的に動けるクラスに行き着くまでに
子供たちも、私も大きな挫折を味わいました。
クラスを主体的に動かそうとして
担任が張り切り過ぎてしまったが故に
子供との心の距離ができてしまい
クラスが空中分解しかけました。
詳しくは以下のブログに書いてあるので、読んでいただけたら嬉しいです。
↓
この時の心境は
「信じて待とう」とかっこいいことをブログで宣言しました。
そして、子供たちに手紙を通して
それを伝えました。
詳しくはこちら
↓
本当はビビっていた
しかし
実は、心の中はかなりビビっていました。
「先生からは何もしない」と子供に宣言してしまった。
このまま子供の心が離れてしまったらどうしよう・・・
6年生なのに、最高の思い出を作れずに
「あ〜。やっと6年生が終わった〜。」といって小学校を去って行くような子がたくさんいたらどうしよう。。。
子供を信じているけれど
本当にこのままでいいのだろうか・・・
しかし、それでも「待つ」って信じたからこそ
我慢をしようと決意しました。
当時の子供の発達段階を解説
ここから少し解説をしていきますがこの時の子供たちは
③有意識・有能にいたと思います。
「クラスを自分たちでよくしていく」
と先生に言われたり、席替えチャレンジなどで、こちらで場面設定を行えばクラスをよくしようと行動を起こすのですが
日常生活レベルでは
「自分のことが優先で、クラスをよくしようという考えは出てこない」
という感じだったと思います。
そこから子供たちと私の我慢比べが始まりました。
そんなにすぐに人は変わらない。
教室のゴミがそのまま・・・
机が乱雑になる・・・
声かけが少ない・・・
そんな事ばかりが気になってしまう時期もありました。
その時、私自身が意識したこと
いろんなことができていないと目につく時期、私自身が意識したことは
できていない事よりも、できていることを見ていこう
ということでした。
落ちているゴミを見るより
拾っている子を見て「ありがとう」を伝える
乱雑な机を見るより
机を整えてる子を見て「ありがとう」を伝える
授業開始直前にバタバタしている子を見るより
声かけをしてくれたり、準備を事前に行なっている子を見て「さすが」と伝える
そんなことを何度も何度も重ねていきました。
変わるのは教師が先・子供が後
1ヶ月ほど立つと、少しずつ変化が見えてきます。
どんな変化かというと、自分の心に変化が現れます。
具体的には以下の通りです。
心境の変化①ハッピー黒板を書かないこのへの罪悪感が減りました。
心境の変化②ゆっくりの変化を見守る勇気がつき始めました。
心境の変化③今の自分にできることが見えて来ました。
詳しくはこちら
↓
ここで分かったのは
「ただ待っていたから子供が変わったのではない。自分自身の心が変わるから子供も変わるのだ」ということです。
そして始まった子供たちだけのプロジェクト
その名も
「ハッピータピオカ&ぶどうプロジェクト」
席替えが迫ってきたある日。
いつもなら席替えチャレンジを私が考えて行うのですが
子供には「先生からは動かないよ」と言ってありました。
すると、子供たちは休み時間や給食の終わりの時間を使って話し合い
自分たちで席替えチャレンジの内容を決め、プロジェクトとして進めたいと話が出ました。
そのやり方はこうです。
席替えチャレンジは2日で行い
その中で500個の「クラスのために良いことを行ってくれた友達にメッセージを書く」
それを、教室の掲示物に貼っていくチャレンジです。
どんなことをしたらいいのかがわからない子のための掲示を作ったり
貼るための専用の紙を準備したり
ポストを準備したり
それらを子供たちだけで準備をして
子供たちだけで、ルールを決め
子供たちだけで始めていました。
しかも、これが席替えチャレンジで終わらないように、その後も継続して行うを考えているところもさすがです(自分の子を自分で褒める笑)
見事2日で527個の子供の良いところが見つかり
チャレンジは達成し、席替えを行いました。
さて、次なるチャレンジは
このプロジェクトを継続して行うこと。
そのためにまた子供たちがどう考え、行動していくのかが楽しみです。
現場からは以上です。