今、学校現場では
「主体的」
という言葉が大流行しています。
「アクティブラーニング」が盛んに叫ばれている今
その概念が教育現場にようやく届きつつあります。
今日は、授業ではなく、宿題やその他の時間を使って
自主的・主体的に行動するようになった子供たちの事例とその仕掛けについて紹介します。
授業がアクティブラーニングにならないわけ
アクティブラーニング
アクティブラーニングと叫ばれていますが
見ている中で多くの授業は、まだアクティブラーニングとは呼べない代物です。
その理由は大きく分けて3つです。
- アクティブラーニングについて学ぶ時間が確保できない。
- 学ぶ時間ができたとしても、使うための準備の時間が確保できない(その準備をするための余力がない)。
- 教える内容が膨大すぎて、他の教科や単元を圧迫する。
これは、言い訳に聞こえるかもしれないですが、事実です。
さらに、年に数回の研究授業や、教育委員会が訪れる学校訪問、親御さんが訪れる授業参観。
そのような時にはアクティブラーニングで子供が生き生きと活動しているところを見てもらいたいと思うのが教員です。
すると、その年に数回訪れるビックイベントに全力を注ぐわけです。
それがすぎると燃え尽き症候群みたいになり
なかなか持続して同じような授業ができないのです。
(授業準備がかなり大変。資料作りや模擬授業などで毎日毎日残業残業になるので)
授業以外で主体性を育てるのは以外と簡単
しかし、本来の「主体的」という言葉を考えると
必ずしも授業だけでそれを達成しなければいけないということではありません。
主体的と自主的について詳しくブログに書いてありますのでよろしければご覧ください。
私は、「宿題」と「係活動」を使って
主体性を伸ばしています。
その具体的方法は、このブログの後半でお伝えします。
子供が主体的になるために渡してあげるもの
子供が主体的に動くようになるためには
2つのものを子供に渡してあげなければいけません。
それが
①自由
と
②責任
です。
この二つをわかるように提示してあげること。
そして、一度子供にそれを渡したら
大人は見守らなければいけません。
子供が自由に考え、行動できる範囲をしっかり伝えてあげること。
そして、その責任を子供が負えるような仕組みを作る。
要するに子供を信じて任せる
ことが主体性を伸ばす重要な鍵になるわけです。
ここからは、私が行っている自主性、主体性を伸ばす方法をお伝えします。
宿題で主体性を伸ばす方法
普通の宿題を子どもに与えると
基本的には「嫌なもの」として捉えます。
何も考えずに行う宿題は学力向上に関して意味がないことが科学的にも証明されています。
詳しくはこちら
しかし、学力向上ではなく、主体性を育む、自主性を育む目的でなら
話は変わってきます。
私が今現在出している宿題は
「子供が問題を考えたスペシャル問題」です。
宿題の定番の
「漢字の書き取り」
「算数のプリント」
この二つを
子供が作った問題を印刷してみんなに宿題として配っています。
今日はたかし君が作った、たか問だぞ〜(仮名)
のように、その子が習った範囲の問題から選んだり
テストに出そうな予想問題を作ったものを配ります。
すると、多くの子から
今日は僕の問題使って!
私も問題作ってきた!
俺も作ってきたよ!激ムズ問題入ってるから!!
となりました。
作る子は答えも作るわけで
さらに学びになります。
ここだけの話
宿題の量的には、今の方が多いですw
しかし、楽しそうにみんな宿題を行ったり、問題を作っています。
係活動で主体性を伸ばす方法
係活動も、「配り係はプリント類の配達をする」「給食係は給食時に机を拭く」などの与えられた仕事をただ淡々とこなすだけではなんの意味もありません。
そういう社会人が望まれた時期もありましたが
それはこの先、機械化されて仕事が無くなるのがオチです。
そこで考えたのが
「係活動の会社化」です。
詳しくは、以下のブログをみてください。
簡単に流れを説明すると
1、各係につき、50ハッピー(クラス限定の紙幣)を配る
2、各係は、通常業務以外にクラスがハッピーになることを考え、自由に行うことができる。
その活動は、バイトを外部から募集しなければならない(1人以上)
3、バイトには、日給、週休、もしくは能力給を予め明示して募集をかける
4、掲示板に募集をかけ、多ければ面接。
5、そのバイトと係のメンバーでハッピーになる活動をする。
6、活動に対して使用する画用紙、ダンボール、印刷、名簿、掲示物には値段が決められており、紙幣を支払わなければ使用できない。
7、週末に先生がその活動に対して、どれくらいクラスがハッピーになったか査定をして、ハッピーをプレゼント。
月に一度係会議を行い、係りがクラスをハッピーにしているかを査定する。
8、『50ハッピー以下』『新しいチャレンジをしていない』係は「倒産」もしくは、先生と一緒に「再建」のどちらかをえらぶ
9、バイトとしてもらったハッピーは、自分の係のポイントに貯められる。
ざっとこんなルールです。
すると、子供たちは
「ハッピーを貯めるぞ!」
「会社を大きくするぞ!」
と様々なクラスが良くなることを考え、実行していきます。
もちろん、掲示物を作っても費用がかかるのでやりっぱなしだと赤字になる可能性もあります。絶えず今やっていることがクラスの為になっているのかを考えて行動して行かなければ会社は成長して行かないシステムです。
新しい仕事がどんどん生まれています。
例えば、
保健係の「休み時間後の手洗いチェック運動」
給食係の「配膳スピードギネスチャレンジ」「金曜日残さず食べようチャレンジ」
学級代表の「お悩み相談室」
などなど。
自由に活動を行うことで主体性は高まってくると思います。
ハッピー黒板復活
そして、この活動のおかげで
ハッピー黒板が復活しました!!!!!!
ハッピー黒板が休止した理由はこちら
子どもが後期の係活動で
「ハッピー黒板係」という係を作りたいと言ってくれて
ハッピー黒板が子どもたちの手によって復活しました!!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
わたしは、これを!これを待っていたのです!!
本当に子どもたちがクラスを大切にできるクラスを作ろうとおもい
先生から自分から手を出すことをやめて
子どもが行動してくれることを待ちました。
そなため。ハッピー黒板を休止。
すでに2ヶ月が経過しようとしていました。
「ハッピー黒板は必要なかったのか・・・」
そう思っていましたが
子どもたちの心には届いていた!!
嬉しい限りです💕
記念すべき黒板がこちら
みんなに届けたい豆知識や、クイズ、心理テストなどを
子どもたちが朝の15分で書き、みんなに見てもらっています^o^
いかがでしたか??
ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
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