昨日の夕方にネット上を賑わせていた安倍首相の要請から一夜明け、
私の勤める学校では、どのような対応をしていくのだろうと、ドキドキしながら学校へ行きました。
正直、私は6年生を担任しており、最後の卒業に向けてクラスがさらに盛り上がっていた矢先だったので
残念な気持ちもたくさんありました。
その思いを綴った記事はこちらです。
案の定、月曜日から学校が休校になるとのことで
最後の1日となりました。
今日は、その最後の1日の内容を報告したいと思います。
よかったら最後までお付き合いください。
学校へ着いた時の「先生の」反応
職員室へいくと、数人の先生がすでに仕事をされていました。
休校になるか否かが気になり、机上にプリントで置いてあるのかと確認しましたが
何もなく、普段通りのような空気がありました。
「あれ?もしかしたら、普通に来週も授業あるのかな?」そんな空気感でした。
しかし、実は違っており
まだ誰も分からないという状態だったのです。
学校という大きな規模の場所では
学校単位で決定できるようなものではなく、同じ市町の校長会などで
足並みを揃えて行うことがたくさんあります。
その時は校長がまだ不在だったため、誰もその状況を知ることができませんでした。
しかし、
「やはり月曜日から休校になることがほぼ確定だ」との噂が入り
すぐに子供たちが持ち帰る物の準備をバタバタと行いました。
その時に、卒業担任である私は
終わり方をどのようにしようかを考え始めるのでした(前日夜から考えていましたが)。
学校へ着いた時の「子どもの」反応
バタバタと準備をしていると
子供たちが登校してきました。
教室に入るやいなや
「先生!月曜日からどうなるの?卒業式は??」
そうやって、次々に質問が飛んできました。
「それが、先生にもまだ分からないんだ。休校になる可能性は高い。どんなことがあってもいいように、最後の準備だ。手伝ってくれ」
そうやって来た子から順に、いきなりのお別れ準備が始まりました。
学校にある教材、絵、習字の掲示いろんなものを剥がし、ガランとしだす教室。
朝の打ち合わせでは
「やはり、休校になる」
ということが確定しました。
しかし、卒業式だけは、規模を縮小して行うということでした。
そのことを子供に伝えると・・・・
「やった〜〜!休みだ!!!」
ではなく
「まじか・・・」
「え?終わり?今日?」
そのような反応でした。
その反応を見ていると
この1年間が、子供たちにとって楽しい思い出が詰まっていたんだな、このクラスにたくさんの愛着が湧いていたんだなと思うと嬉しくなりました。
しかし、感傷に浸っている場合ではありません。
やり残したことを一斉にやって行かなければいけません。
最後の日の時間割
幸い、6年生の習うべき授業は終了しており、復讐の時間がほとんどでした。
なので、授業を変更して
全て学活!!!
みんなんで計画していた学級お別れ会、みんなでやりたいと言っていた寄せ書きタイム、メッセージを集めて全員に手紙を書く、など残りの3週間で行おうと思っていたことを、急遽1日に詰め込みました。
もちろん、学級お別れ会は準備不足でグダグダしていましたが
最後には、笑いながら終わることができました。
最後のホームルーム
私は、このコロナの休校を
最悪な出来事として終わってほしくないと心から思いました。
こんなことを最後語りました。
「今日、こんな形でみんなと急にお別れになってしまったことは、本当に悲しい。あと3週間みんなと笑ったりふざけたり、真面目になったりしたかった。
休校になったと言った時のみんなの反応。先生は嬉しかったよ。みんなが、このクラスを大切に思ってくれているんだって思えた。
この、コロナの休校は、今は突然で悲しいとか、不安とかあるかもしれないけど、
長い人生の中で、こんな経験を、この節目でできることって、滅多にないと思うんだ。
そして、みんななら、これを必ずプラスにできると思う。
ここからは、先生の勝手な妄想だと思って聞いてね。
君たちは、先生がいなくても学級を作っていける最高のメンバーです。
初めて先生が何もしないでも、アイデアが出て、それを形にして、みんなでクラスをハッピーにできた最強のクラスです。
そんなみんなだから、いずれ、いつの日か
このコロナが収束して、みんなに安全と笑顔がまた戻って来た時
もう一回、みんなでリベンジ卒業式やリベンジお別れ学級会ができたらいいな。
それを先生発信じゃなくて
このクラスの誰かが、あの日を取り戻そう!って、旗ふって、みんなを巻き込んでやってくれること。
今の先生はそんな日が来たらいいなってニヤニヤしています。
それが、来年なのか、それとも大人になってからかなんてわからない。
でも、また、みんなで『あの時のコロナのおかげで、また集まれたね』って、『あの時のおかげで、今があるね』って、笑って言える日がくると思う。
みんなならそんな人生を歩んでいけると、先生は思っています。
最高の思い出をありがとう。」
(うろ覚えですが・・・)
何人もの子が涙を流してくれて
この別れを惜しんでくれているのがわかりました。
しかし、ここで終わってはいけないのです。
むしろ、ここからが始まり。
この、出来事をプラスの出来事にするように
今できることを、最大限やっていきます。
自宅でできる、オンライン授業
学校に通えなくなっても、無料でオンライン学習ができるシステムを紹介していました。
今回のことがあったので、その期間が無料になっているみたいです。
よかったら参考にしてください。
https://note.com/tgoto/n/n88e7c20c8c2c
私自身も何か必ず動きます!
学校の先生は、基本勤務です。家庭訪問なども行いますので。
しかし、必ず何かプラスになるように動きます!