いよいよ明日が卒業式
3月19日
私の市町では、小学校の卒業式が行われます。
今このブログを書いて入るのが2020年3月18日。
コロナウイルス(COVID19)の影響により
学校が臨時休校となり
お別れの準備もできないままに
子供達と突然のお別れをすることになりました。
その最後の1日を書いたブログはこちら
卒業生に取って、そして卒業担任の私にとって
悲しい気持ち、悔しい気持ち、やるせない気持ちがいっぱいでした。
もちろん、コロナウイルスの感染を全力で止めようとしていることも分かります。
頭では、理解もできます。
しかし、心ではやはり納得いかないこともあるんですね。
子どもがいなくなった後の学校の様子や、電話で話した子供達の様子はこちらのブログに書かせていただきました。
さて、本題です。
市から「小学校の卒業式は、最大の配慮をして行う」という連絡がきまして
その時から
最後の1日をどうやって最高なものになるかを考えてきました。
「最高の卒業式だった」
どうやったらそんな卒業式になるかを考えました。
もちろん、残りの1ヶ月で子供達と一緒に作り上げていく卒業式の方が最高に決まっています。
それはわかっています。
ここからは、思考を巡らせて、戦略的に
子供達に最高な時間をプレゼントすることに全力を注ぎましたので、よかったらごらんください。
戦略「感動の条件を使う」
まずは、感動の条件を考えてみます。
いつ、人が感動するかというと
感動の条件①「物語に紆余曲折するストーリーがある時」
①は、映画に例えると分かりやすいのですが、主人公がずっとハッピーな映画よりも、途中で絶望したり、耐えきれないような挫折を味わったりして、それでも立ち上がり勝利を掴む
みたいな話は感動しやすいものです。
お家の方が、お子さんが運動会のダンスをしているだけで泣けるのは、
今まで育ててきた苦労や大変さがフラッシュバックして、その子に投影されているから泣けるのです。
感動の条件②「予想をはるかに上回ることが起きた時」
これは、ラグビーの日本代表の例が分かりやすいと思います。
なぜルールもよく知らない、今までみたこともないラグビーが
あれだけ感動を呼んだかというと
「ラグビーはよく分からなくて怖いスポーツ」
みたいな予想から始まったものが
予想以上に紳士なスポーツで
予想以上に日本代表が強くて
予想以上に熱いスポーツで
予想以上に面白い
という、全てが予想以上だったからです。
ここで、卒業式に話を戻します。
今回の卒業式は、ストーリーがだいぶ出来上がっています。
これからみんなで卒業まで突っ走るぞ!
という期待
↓
コロナの襲来。みんな散り散りに
↓
卒業式はあるけど、ぶっつけ本番でできるの?不安
(今ココ)
です。かなりストーリーがありますね。
あとは、「予想をはるかに上回る卒業式」を作るだけで、今までよりも感動した心に残る卒業式にすることができます。
②感動を生みだすために使ったもの
最後の卒業式の予想を上回るために使ったものを紹介します。
そこでも一度じっくり考えました。
何をすれば、子供達は感動するのか。
そこで出た答えは
「コロナウイルスの影響がなければ生まれなかったもの」を活用することです。
そこを活用することで、
「コロナウイルスの休校がなければ、この卒業式は生まれなかった」
という図式になります。
そこが作れたら、そこを子供達にプレゼントできたら
最高の卒業式になるのではないかと考えました。
③コロナウイルス休校によって生まれたもの
では、コロナウイルスによって生み出されたものは何でしょうか?
それは
「学校に子供がいない時間」です。
この「子供がいない時間」をフル活用していくことで
感動を作ろうというのが、今回の準備のキモです。
もちろん、通常業務をこなしながら、空いた時間を使って
卒業式の準備をするのですから
当然、忙しくなります。
「コロナがあったからこそよかった」と言われるように
小学校生活最後の時間をプレゼントできるのであれば、頑張りますよね。
そこで、着目したのは私のいつもの必須アイテム
「黒板」です。
普段はこんな黒板を書いているのですが
今回のハッピー黒板は
その10倍以上の時間をかけて作っています。
どんな黒板かは、子供がみていると困るので
明日以降に発表します!