2020年3月19日
私の勤務している市町では、小学校の卒業式が行われました。
みなさんお分かりだと思いますが
コロナウイルス(COVID19)により、ぶっつけ本番での卒業式でした。
「コロナがあったからまぁまぁこれくらいだよね」という卒業式にしたくない!
「コロナがあったから思い出に残る卒業式だった!」って子どもたちが思えるような卒業式にしたい!
そう思って、子どもがいない間に必死に考え
必死に行動をしました。
その戦略的思考は前回のブログをご覧ください。
子供達に最高の卒業式をプレゼントするために行ったこと
それは、大きく分けて3つです。
①手紙
②卒業ムービー
③10時間以上かけた最後のハッピー黒板
①手紙
まずは、子供達のために
手紙を全員に向けて書きました。
もちろんただ書いた手紙ではなく、子供達に向けて本気で書いた手紙です。
今までのその子との思い出
その子の良さや素敵なところ
そんなことを一人一人に思い出しながら、じっくり時間をかけて手紙を書きました。
卒業式には一人一人に言葉を送ることは難しいため
思いをしっかり書き記しました。
②卒業ムービー
この1年間の思い出を振り返れるように
卒業ムービーを作成しました。
しかし、これはただのスライドショーに音楽をつけたものではありません。
実は、私は以前ムービー製作の仕事をしていたほどの腕前がありますw
個人情報があるので、お見せすることができないのが残念ですが
本気でムービーを作成しました。
そのムービーを見せた時の反応が本当に嬉しかったです。
涙を流す子もいれば
友達や自分が出ることが嬉しくて笑っている子もいれば
真剣に見入っている子もいました。
5分弱の動画に
1年間の全てを込めました。
③10時間以上かけた最後のハッピー黒板
普段は、こんな黒板を書いています。
しかし、最後のハッピー黒板はかなりの時間をかけて、かなりのクオリティにしようと思いました。
どうしたら子供達が喜んでくれるだろうか?
どうしたら、コロナがあってよかったと思ってくれるだろうか?
見てわかる通り、
私は絵や字が下手です。
それがもし、めちゃくちゃ字や絵が上手かったらどうですか?
そして10時間以上かけて書いた黒板がこちら
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そして、後ろには子どもたちへのメッセージを
子ども達の反応
黒板をみた瞬間の子供の反応は、予想以上でした。
「え?先生が書いたの?すご!!」
「やば!ワンピースだ!」
「やばい、これだけでもう泣きそう!」
そんな声が漏れていてすごく嬉しかったです。
そして、子どもにこう伝えました。
「これは、コロナウイルスで休校にならなかったらかけなかったんだよ。みんながこうやって喜んでもらえたのは嬉しいよ。
コロナウイルスがあったから、みんなと会えなかったし、みんなも友達に会えなくて寂しかったと思う。
卒業式も全然準備できなかったから、適当になると思うかもしれないけど
コロナがあったからこそできたこともある。
物事には、表と裏がある。
一見裏に見えたものでも、必ず表もある。そのことが伝われば嬉しいな。」
そうやって始まった卒業式。
子供達はぶっつけ本番とは思えないような堂々とした姿を見せてくれました。
終始泣きそうでした。
歌、呼びかけでは自然と涙が流れました。
このような感動的な場面に出会えること
こうやって泣けるほど大切に思える子供達に出会えたこと
そして、そんな子どもを育てていただいた保護者のみなさま、先生方に本当に感謝しかありません。
子どもたちのこれからの人生が、輝かしい人生になることを願って
子どもたちとお別れをしました。
本当に素敵な子どもたちと出会えて幸せです。