コロナウイル休校が明け、学校に活気が戻ってきて約1週間。
早い子どもは、徐々に学校生活に慣れ始めてきました。
新学期の時もそうなのですが、最初の1週間ほどは、子どもたちは「本来の姿」を見せていません。
もっとぶっちゃけていうと、「猫をかぶっている」状態です。
皆さんも経験があると思いますが、新しいクラス、新しい学校に通い始めた時って
「先生はどんな人かな?」
「新しいクラスはどんな雰囲気だろう?」
「友達はできるかな?」
ということを考えるので、結構自分をよく見せたい気持ちが高いのです。
頑張って良い自分を見せようとするのはとてもいいことなのですが、
それは長くは続きません。
しかし、その時、多くの先生はこんな風に指導をしてしまいます。
「おい!最初にできていたことができなくなっているぞ!最初はできたのにダメじゃないか!」
違うんですよ先生。
それは元に戻っただけで
今までが頑張っていたんです。
人間の心理をしっかり理解していると
無駄に怒らなくてすみますね。
(あ〜そろそろくるな〜ってw)
1週間〜2週間くらい経ってからが、本当の子供達の表情だと思ってください。
そこで私は、あるハッピー黒板でこんなことを書きました。
それがこちらです。
私は、最初から子どもたちに
「最初は頑張りすぎないでいこう」
と伝えていましたが、言われていてもそうは行きません。
そこで、1週間程がたったある日子どもたちにこう言いました。
「今までみんな、結構頑張ってきてたでしょ?発言たくさんしようとか、宿題忘れないようにしようとか・・・」
子どもたちは、「うんうん」と頷きながら聞いていました。
「頑張りすぎたって後は続かないよ〜。頑張ることはいいことかもしれないけど、先生は、まずはみんなの本当の姿がみたいな。」
ここで大切なことは、素の自分を出させること。
誰だって先生には嫌われたくないのです。
誰だって人に嫌われたいとは思わないのです。
なので、先生が「良い子」を認める条件にしてしまうと
それに当てはまらない子は、その姿を先生には出さなくなります。
例えば、宿題をあまりやらない子がいたとします。
そんなときに先生が
「宿題をやらない子は叱り、やってくる子はほめる」という立場をとってしまうと
宿題をやらない子どもは「宿題を忘れたことを隠そう」
としてしまいます。
それでまた見つかり怒られるという悪循環になってしまうでしょう。
もし、子どもを成長させたかったら、クラスをハッピーにさせたかったら
第一ステップは
「素の自分を受け入れる土台を作ること」
です。
具体的には、
「できないことは隠さなくても大丈夫」
というメッセージを子どもに発することです。
そのためのメッセージを黒板に書き込みました。
それが、「信用される人と信用されない人の違い」というメッセージです。
できないことはできなくていいし隠さなくていい。
できないことをできると偽らない方が信用されるよ。
先生は、できるできないで判断していないよ。
そんなメッセージを込めました。
実はこの黒板は
これだけで完成ではないのです。次の日の黒板のメッセージと合わせて
初めて繋がるメッセージとなります。
次回もお楽しみに。